東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

埃だらけで動かない、レトロなベビーロックミシン(BL2-205A)を掃除・修理

2020年04月25日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 我家の押し入れに、埃をかぶったレトロなJUKI製ベビーロックミシン(BL2-205A)があります。婆様がだいぶ昔に使っていたようです(40年位前購入?)。埃があまりにひどいので、ハタキではたいて雑巾で綺麗にしました。そして動かしてみました。すると、針は上下するのですが、布が前に進みません。そのため、当然のことながら縫うことができせん。
 このさい、分解して修理することにしました。その結果、二ヶ所の故障個所を直して、ようやく正常に縫えるようになりました。問題は、直したこのロックミシンを何に使うかです。例えば、布マスク作りに使えるのでしょうか?

   掃除と修理が終わり、布を切ることと縫うことができるように


 布が前進しない理由は、針が上下する場所の布押さえの下の送り歯が全く動かないためです。布押さえの圧力を変えても、さっぱり動きません。これは、送り歯を動かす機構が故障しているとしか考えられません。送り歯の機構が見えるようにロックミシンの底板を外しました。なお、ロックミシンを分解する前にモーターをチェックしました。特に問題はありませんでした。

   動かない送り歯    モーターをチェック    底板を外す
  

 ロックミシンの底板を外して内部の機構を観察しました。いろんなギアやカムが複雑に組み合わされています。モーターを動かしてみましたが、送り歯を動かす部分だけがを動いていませんでした。そこで、どこかのネジが緩んでいるか、固着していないかチェックしました。すると、二つのネジが緩んでいました。そのネジを締めると、送り歯が動くようになりました。ただし、ぎこちない動きです。送り調節カムなどが固着しているようでしたので、周辺に注油しておきました。少し動くようになりましたが、まだまだでした。そこで、針の上下運動をする機構をチェックすることにしました。

   矢印:送り歯を動かす部分      矢印:緩んでいたネジ二つ
 

 ロックミシン前面のネジを外して、前面パネルを外しました。すると、針を上下するカムの一部に油が届かない故障個所がありました。油を送る含侵油紐が外れていたのです。この周辺に残らず注油しておきました。前面パネルを取り付けると、注油した油が浸透するのを待ちました。

  前面のネジを外す    〇:故障個所      外れていた含侵油紐
  

 直して1時間後にペダルスイッチを押すと、小気味よくモーターが回り、送り歯がちゃんと動くようになりました。糸を張りなおして、試しに布を縫ってみました。ちゃんと布が切れて、縫うことができました。このロックミシンを何に使うかまだ決めていませんが、とりあえず直って良かったです。今後は、各部を調整して使いやすくしてみようと思います。

      糸巻き2個からの糸を張りなおし、モーターを動かす


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