東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

手作りで、しめ縄作り

2011年12月31日 | 田舎暮らし



 この年末も手作りでしめ縄を作りました。去年一昨年までは毎年数人が集まってしめ縄を作りましたが、今回は一人で作りました。自分の家を飾る分だけを作りました。10年ほど前から自分で作っていますので、この10年ほどは一度も購入したことはありません。市販のものより少しばかり出来栄えはよくありませんが、心を込めて作っているので劣らないと思っています。

         日向ぼっこしながらのんびりしめ縄作り、まずワラを柔らかく叩く


 材料のワラは、お米作りを指導した小学5年生が作ったワラを使います。田んぼで小学生が稲刈りした後に私が脱穀したワラです。小学生が校庭のバケツ稲で作ったワラも一部混じっています。

      叩いた後、手櫛でゴミをすく       一握りの稲束の元を縛る
 

 木槌で叩いて柔らかくしたワラを手櫛ですいた後、一握り稲束の根本を作った細縄で縛ります。そして、稲束を三つ編みするように三等分します。その三等分の稲がほつれないように左手でしっかり握ります。そして、右手でその三等分された稲をねじるようにしながら、編み上げていきます。

      三つ編みのように三等分された稲茎を、少しずつ編み上げる


 稲をないながら編み上げていくと、稲束は解けようとします。このため、解けないように左手でしっかり握っていなければなりません。このため、左手の指の根本が痛くなります。稲束の根本から穂先に向かって少しずつ編みあげていくと、きれいな編み目ができます。

      稲束の根本から徐々に編む       しめ縄の形になってきました
 

 しめ縄の形に編みあがると形を整えます。そして、火を近づけてあぶりワラのほつれなどを焼きます。そして、しめ縄が熱いうちに他のワラで擦るようにして磨きます。このようにして磨くと、ほつれは取れてしめ縄はピカピカに綺麗になります。

        火であぶってほつれを焼く     ワラを使って擦り、しめ縄を磨く
 

 このようにしてしめ縄を毎年作っています。市販のものと比べるとやや見劣りがします。しかし手作りのためでしょうか、お正月が過ぎて捨てるのが毎年惜しい気がしています。今年は大震災や津波などで大変な年でした。「来年はいい年が来るように。」と祈りながら手作りしたしめ縄でした。

                    ようやく出来上がったしめ縄

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