東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

紐に編むためのスゲ,ヤブランを近場に移植

2022年12月10日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 紐を編むための草を先日から選んでいます。チガヤは、この冬ですっかり枯れてしまいました。そこで、冬でも枯れないスゲとヤブランを我家から近い場所に移植しました。移植した理由は、山に入らなくても葉をすぐに手に入れられるからです。
 ちなみに、最初スゲの一種だと思っていた草が12月になって花を咲かせ始めました。スゲは冬に花が咲かないはずです。いろいろ調べたらヤブランと分かりました。ヤブランの葉も編めます。ヤブランは日陰で育つため我家裏の空地に移植しました。一方のスゲは、日向でも育つため畑に移植してみました。なお、スゲにはいろいろ種類があるようで、花が咲く春になれば種類が判明すると思います。

        我家の建物裏に空地を確保して、ヤブランを移植


 わら細工のほぼろを編むための紐をいくつかの草で編んでいます。いろんな草で試していますが、今のところスゲ、ヤブラン、チガヤが良いようです。来年はこれ以外の草も、手に入りやすさなども考えて試してみようと思っています。葉が長く細い禾本科の草が良いようです。
 また、同じ葉でも紐に適している部位と適さない部位があります。例えば、バナナの葉で言えば、広がった葉の部分は紐にしやすいのですが引っ張ると簡単に切れてしまいます。しかし、バナナの葉の芯の部分は紐にしても切れにくいです。

  地面に生えたスゲ     ヤブランの花と葉   移植するヤブランを掘る
  

 これまでは手で揉むようにして編んでいましたが、必要な長さに編むにはとても時間がかかります。そこで、縄を編むための足踏み式縄ない機が紐を編むために使えないか検討しています。東京に住んでいた頃、稲刈り体験とセットで小学生高校生,そして大学生に縄ない機を体験してもらっていたことがあります。その縄ない機は、より細い縄も編める機構が付いています。縄と同じように、草で紐が編めるのではないかと考えています。

   野菜の収穫跡に移植したスゲ     我家裏の空地に移植したヤブラン
 


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