goo blog サービス終了のお知らせ 

東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

草刈り中に発見、寄生植物の根なしカズラ

2021年12月08日 | 花,野草

 先日畑の草を刈っていると、幅広く雑草が枯れている箇所がありました。その枯れた葉を覆うようにラーメンのような細長い糸状のものがたくさん絡みついていました。一目で分かりました。これは根なしカズラです。根も葉もない不思議な寄生植物です。相手の植物の茎に絡みつくと、棘のようなものが茎に差し込みます。差し込まれた棘は、根のように相手の養分を吸い出すのだそうです。そもそも植物なのに葉緑素が無いため、緑色ではなく黄色です。ラーメンをぶちまけたように相手の植物を覆いつくします。養分を吸いつくすと、その植物は枯れてしまいます。すると、隣の植物に狙いを定めるのです。こうして、あたり一面の植物が枯れつくされてしまいます。

     相手の植物に絡みついて養分を吸いつくす根なしカズラ


 それにしても不思議な生き物です。襲うのは主に広葉雑草で、稲やススキなどのような禾本雑草は襲いません。根なしカズラは、たまたま雑草を襲っていましたが、小豆や大豆などの作物なども襲います。春になると、小さな根なしカズラが出てくるので注意が必要です。
 この植物は、動物で言えば寄生と言うよりも魚を食べるサメのようなものかも知れません。植物を食べる植物と言った方が良いかも知れません。根なしカズラは、一方的に相手の養分を吸い取って枯らします。雑草の中で食物連鎖の頂点に立つ植物なのかも知れません。

 根なしカズラに覆われ、枯れた植物      根なしカズラの花
 


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 親子で楽しみながら六角凧(た... | トップ | 東京にサツマイモ、シイタケ... »
最新の画像もっと見る

1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
ネナシカズラ (narkejp)
2021-12-08 07:18:53
厄介ですね。当地(山形)では初夏の頃にはびこり、夏に花が咲いて種をこぼすようです。花が咲く前に処理をすればある程度は退治できますが、種がこぼれると厄介です。芽を出した頃は根がありますが、からみつくと根よりも寄生が主になるようです。芽を出した頃に草刈りをすると有効なのかと思いますが、いつ頃なのか私はまだよくわかっていません。困ったものです。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

花,野草」カテゴリの最新記事