東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

小学生達の楽しい稲刈り・脱穀体験

2009年10月31日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白

 別所小学校5年生の子供達が稲刈りにやって来ました。稲刈りした田んぼは6月に子供達が田植えをして、7月に雑草取りをしました。あれから数ヶ月も経って、自分達が植えた稲が実っていた様子をみて感心したようでした。

             自分達が植えた稲を今日は刈り取り


 稲刈りの朝、私は夜勤明けの9時退勤でした。すぐに田んぼに向かいました。到着したときはすでに稲刈りは始まっていました。あらかじめ私が遅れることが分かっていたので、知人に稲刈りの方法を子供達や父兄に教えておくようお願いしておきました。

    慣れない手でカマを持つ     普通のカマではちょっと切れにくいかな
 

 私が到着後すぐに脱穀機の設置をしました。ブルーシートを田んぼに敷いて、そのシートに接するように足踏み脱穀機を置きました。そして、千歯扱ぎを組み立てて置きました。シートの上にはふるい,米袋などの籾を選別する農具を置きました。

         京薬科大学生にも小学生の稲刈り指導をしていただく


 稲刈りに来た小学5年生は二クラスです。一クラスが稲刈りしている間、もう一クラスは脱穀をしました。1時間位で稲刈りと脱穀を交代しました。

     刈り取った稲を束ねる子供達    結束した稲束をX字型に割る
 

 稲を刈り取ると束にしてワラで結束します。この結束には、ねじったワラを内側に織り込む指先の力が必要です。軍手をはめていた小学生には特に難しいようでした。それでもお母さん方の協力もあって、子供達は稲束の結束をなんとかこなしていました。

        結束した稲束をX字型になるよう割って竹竿に掛けて干す


 今年の田んぼはうるち米と古代米が混じっています。このため、二つの米が混じらないように、今回ボランティアで小学生の稲刈り指導をしてくれた東京薬科大学生にあらかじめ古代米だけ刈り取ってもらいました。

           向こう側のクラスは稲刈り、こちら側のクラスは脱穀


 稲刈りが終了すると今度は脱穀です。脱穀は、足踏み脱穀機と千歯扱ぎを使ってしました。千歯扱ぎは稲が詰まらないように引っ張るなどちょっとしたコツが必要です。足踏み脱穀機は足でペダルを踏みながらドラムを回転させます。歯が付いたドラムに稲の穂を押し当てて脱穀します。足でペダルを踏んだり、ドラムが回転する時にガラガラと音がするためか、子供達の興味を引くようです。

  ドラムが回転する足踏み脱穀機    手でこいで同時に足でペダルを踏む
 

 脱穀が終わると、排出された籾を集めます。しかし、飛ばされたワラ屑やゴミも籾殻と一緒にあるので選別が必要です。籾が落ちて溜まったブルーシートの上に素足で上がり籾を集めました。

              足踏み脱穀機の下に溜まった籾を集める


 集めた籾にはたくさんのワラ屑が混じっています。ふるいの網を通して籾とワラ屑を分けます。そして、籾だけを米袋に入れました。このようにしながら、脱穀をして籾を収穫しました。

    米袋の上に置いたふるいの網に籾を入れると、籾だけ袋に落下


 収穫した籾は後日、籾摺機で籾から籾殻をはずし玄米だけを取り出します。続いて、精米機を使って玄米を白米にします。なお、この精米の過程でぬかを取り出すことができます。

         元気に稲刈りと脱穀を体験した5年1組の子供達


 精米したお米は1月頃、今回稲刈りにきた別所小学校5年生の子供達の元に届けます。子供達は自分達が田植えし、雑草取りし、稲刈り脱穀したお米でおにぎりパーティーをします。その日が私の休日ならば、ぜひ伺おうと思っています。

            楽しく稲刈りや脱穀をした5年2組のみんな

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