安芸の宮島に娘と行ってきました。本当は、娘は私の母(娘の祖母)の女二人で行きたかったようですが、母は足が悪くあまり歩くことができません。このため、私が娘のお供で宮島に行ってきました。宮島は20年ぶり位でしょうか。確か、前回行ったのは娘が小学生(10歳の頃)の時だったように思います。
宮島口から乗船 船から見た、安芸の宮島
久しぶりの宮島で驚いたのは、とても外国人が多いことでした。その原因の一つとして、安芸の宮島が世界遺産に登録されたからではないかと思います。英語はもちろん、ドイツ語、中国語、ラテン語、東南アジアと思われる会話も聞こえました。
干潮だったため、大鳥居まで歩行可
私が子供の頃からこれまで、何度か宮島に行ったことがあります。しかし、大鳥居に触ったことは一度しかありませんでした。今回、偶然に干潮だったため大鳥居の真下に行って触ることができました。気が付いたことは、大鳥居の下にたくさんの硬貨が落ちていたことでした。よく見ると、大鳥居の柱にたくさんの硬貨が挟まっていました。日本版トリビアの泉でしょうか。
宮島本殿、干潮のため干潟上にある神社
大鳥居を見終わると、宮島本殿に行きました。天気が良かったたためか、これまで見た中で最高に見事でした。数年前の台風で壊れたことがありますが、すべて直されたようです。一部を残して見ることができました。
先ほどまでいた大鳥居を後ろに、宮島本殿から
今回、私が初めて目にしたものがあります。一つは、結婚式です。宮島での神前結婚式はとても荘厳でした。観光客にとっても日本の伝統的結婚式は珍しいようで、パチパチ写真を撮っていました。
宮島での神前結婚式 能は今春初めてのお披露目
神前結婚式、静かに座る巫女さん二人の後姿
この結婚式をたまたま目にした娘が「ここで結婚式したいな」などと感嘆していました。世界遺産でもあるこの宮島での神前結婚式は、数年前に予約しなければならないようです。しかし、その前にお相手の彼氏がいなければ・・・・
日差しが差し込み、光るように朱色が映える
私の小中学生時代の同級生がくれたハガキに、その同級生の長女がこの宮島で神前結婚式をした写真が映っていたことを思い出しました。
朱色がとてもきれいな宮島本殿正面
神前結婚式を見学し終わってしばらく歩くと、海上舞台(この時は干潮のため干潟上の舞台)で能を演じていました。数日前の新聞に、この能の上演の記事が出ていました。私は能のことはあまり分からないので、少し立ち止まっただけで通り過ぎました。
おみくじを引く娘、どうだった? 遠くの小山に立つ五重塔
前回宮島に来た20年ほど前、子供たちが小学生や幼児だったためあまりゆっくりと見ることができませんでした。それに加え、子供たちも宮島の良さをまだ理解できない年齢だったため歩いて通っただけでした。今ようやく宮島の良さが分かる年齢になった娘は、何度も本殿内を往復して感嘆していました。
神社内からほんの少し見上げると、五重塔
日本にある有名な神社はほとんどが、元々はこの宮島のように朱色で塗られていたようです。しかし、1千年以上の月日の流れで、だんだん朱色が褪せてきたようです。このため神仏閣のほとんどは、苔むした枯れた木質そのままの色が多いように思います。
定期的に塗り直されているのでしょうか綺麗な朱色
この見事な宮島は定期的に朱色が塗られているのでしょう。朱色に塗るのはもともとは虫よけのため、との話も聞いたように記憶しています(朱の成分である水銀が防虫効果?)。
神殿内は朱色で統一されており見事の一言
以前、満潮の時にこの宮島に来たことがあります。その時は、神殿の床間際までが海面でした。すると、海面の波に反射した太陽光が神殿の天井に映ります。海面の波の動きに合わせて、太陽光がさざなみをうって天井が照らされます。とても美しい光の演出効果に感心したことがあります。
満潮時、この天井いっぱいに光の演出
満潮時、 床すれすれに海面が
宮島本殿を参拝し終わると、昼食休憩にしました。宮島は「あなご飯」が有名とのことです。さっそく専門料理店に行って、その「あなご飯」を食べてみることにしました。親子丼位の量で、丼の上にあなごが乗っていました。親子丼のような肉系ではないので、さっぱりした美味しさでした。
あなご飯料理店の前で のんびりとあなご飯を味わう
あなご飯は少々値段が高かったです(親子丼の二倍程度の値段)。観光地でもあるしリピーターは多くなさそうですので高いのは仕方がないのかも知れません。私は食通ではないので何でもおいしいのですが、多少のグルメ通の娘は、最初からこのあなご飯を食べることに決めていたようです。
あなご飯を前にした娘 食後、お土産店を散策
昼食後お土産店を散策しました。その後、ロープウェイに乗ることにしました。ロープウェイに乗るのは久しぶりのことです。ロープウェイに乗っていると、ぐんぐん高度が上がっていきます。ロープウェイは四人乗りで、私と娘そしてドイツ人老夫婦の四人が乗りました。外国人のお年寄り老夫婦の姿をたくさん見かけました。金婚式記念などをきっかけに海外旅行している途中の人達なのでしょう。
ロープウェイ、ぐんぐん高度上昇 はるか下の絶壁を見下ろしている娘
ロープウェイを乗り継ぐと高度数百メートルの頂上に着きました。高度があるので少し寒気がしました。少し歩くと、瀬戸内海の島々を見下ろすことができる場所がありました。目の前には江田島が広がっていました。20分程度景色を楽しんだ後、再びロープウェイに乗っておりました。
眼下に広がっているのは江田島、他にも無数の島々が見える
ロープウエイから下りると休憩を取りました。私はアイスクリームを舐め、娘はジュースで喉を潤しました。私がアイスクリームを飲めていると、突然に鹿が顔を出してきました。何かもらえと思ったのでしょうか。「幼児の頃に、手に持ったパンを鹿に取られたことがある。」と娘が言っていました。幼児が持っているお菓子は、鹿にすれば奪いやすい手ごろな餌なのでしょう。この宮島の鹿は人慣れしており平気で人に餌をねだります。
ジュースで喉を潤す娘 突然顔を出した鹿、何が欲しいのかな?
休憩を取ると、船が待つ桟橋に向かって歩きました。途中のお土産店で、美味しそうな焼き牡蠣を売っていました。そのお店内の長椅子に座って、その焼き牡蠣を食べました。焼き立てで少し熱かったのですが、美味しくいただきました。焼き牡蠣を食べ終わると、軒を並べるお土産屋さんを覗き込みながらウィンドショッピングしました。
焼き牡蠣を美味しそうに食べる しかめながら熱い焼き牡蠣を食べる私
お土産を買い終わると、桟橋に行きました。ちょうど船が出港する直前だったので、飛び乗るように船に乗り込みました。桟橋を出港すると、気持ち良い海風が顔に当たってきました。次に宮島に来るのは何年後のことでしょうか。そして誰と行くのでしょうか。
お土産を選んでいる娘 海上では心地良い海風
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