東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町 小行司でトチの実を採種,にこにこパークで昼食

2015年08月25日 | ふるさと

 先日小行司のTさんから郷土館に、トチの実が落ちていたとの電話連絡を受けました。Tさんの家にあるトチの木は、田布施町の名木の一つである小行司教円寺のトチの種を数十年前にまいたものです。
 教円寺のトチは枯れて今はありません。そこで、Tさんのトチの実を採取・発芽させて、教円寺のトチの木を再現する計画を立てています。そこでTさんに、種が落ちていたら教えていただくようお願いしていたのです。

            採種した貴重なトチの実、やや小さいので発芽するかどうか


 去年は種が落ちていませんでした。しかし、今年は待望の種をTさんに見つけていただきました。トチの実は乾燥すると発芽しません。そのため、濡れたタオルに包んで我家に持って帰りました。 我家に返る途中、小行司のにこにこパークに寄りました。そして、今日のお昼定食であるオムライスを食べました。素朴な田舎味でとても美味しかったです。

 濡れタオルで実を包む       昼食をにこにこパークで    昼定食のオムライス
  

 ところで、トチの実をいただいたTさんに小行司の民俗について少しお話しを伺いました。その中で興味深かったのは、荒神様の日参講でした。小行司の日参講は、昭和10年頃に小行司で火事が多かったため始まったとのこと。毎日荒神様をお詣りしては、旗を次の当屋に渡すのです。当時10軒で始めたそうです。10軒が順番に毎日お参りするため、10日に一度当番が来るのです。しかし、今は家が減って5軒になったとのこと。あまりに早く当番が回って来るため、数年前に実質月参講にしたそうです。この日参講のように、お詣りが困難なお堂や祠などをどうしたものか村人は悩んでいるそうです。

              左は小行司の方々が日参講をしておられる荒神様


 にこにこパークでの昼食が終わると、我家に帰りました。そして、採種したトチの実を植木鉢にまきました。私の経験上、実が小さいため発芽しないのではないかと思います。来年はもう少し大きな実をたくさん採種して、発芽にチャレンジしようと思います。私が種をまいて育てたトチが八王子にあります。今直径が5cm位に育っています。

     トチの実を、鉢の土に埋める          トチの実を埋めた鉢、発芽するか?
 



コメント (3)
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