東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田んぼにクワイを植える

2010年04月24日 | 稲:その他

 正月料理などに使われるクワイの種芋を田んぼに植えました。クワイは今ではとても珍しい食材になりました。芋類は一般的にサツマイモに代表されるように食感がもちもちしていますが、クワイは食感がしゃきしゃきします。この食感はユリ根に近いかも知れません。今はどこで主に栽培されているのか分かりませんが、私が子供の頃には田んぼの隅っこによく植えられていました。

            田んぼに植えたクワイの種芋


 クワイは葉が雑草のオモダカにとてもよく似ています。稲の随伴雑草であったオモダカが栽培化されてクワイになったのではないかと思います。オモダカも田んぼの地下に小さな根塊を作ります。クワイは、芋としては小さい上に収量も多くありません。また、水田のような湿地帯で栽培されるため手間もかかります。、今では正月料理などにしか使われないまれな食材になりました。

        手に持ったクワイを押し込むようにして田んぼに植える


 昔の人は、クワイが里芋と同様に小芋がたくさんできるので子孫繁栄の願いを込めて作ったのかも知れません。そして、お正月などのおめでたい日に調理してみんなで食べたのではないでしょうか。また、病気にも比較的強いのでお米の不作時の飢餓対策の意味もあったのかも知れません。

            クワイを植えた田んぼ(去年はここで古代米を栽培)

コメント
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