畑の通路にポツンと死んでいた小さなモグラ

さらにもう一つ、巨大なミミズがいました。ミミズと言うと大きくてもせいぜい鉛筆の太さです。しかし、今回発見したのは太さが人の指以上の巨大ミミズです。持っても重量感がありました。昔、アマゾンのジャングルに住んでいるインディオが大きなミミズを食べている映像を見たことがありますが、まさに食料にしてもいいぐらいの大きさでした。ただし、巨大すぎて動きは緩慢でした。
人の指以上の太さの巨大ミミズ

先日、田んぼに防鳥網を架けました。その網を見回っていると、とんぼのオニヤンマがからまっているのを発見しました。オニヤンマは特徴のある色合いをしているので遠くからでも分かります。黒地に黄色い筋が映える色です。大型のとんぼのため網にたやすく絡まるようです。オニヤンマ以外のとんぼがからまることがあります。シオカラトンボはオニヤンマ以上にたくさんいますが、体が小さいためあまり網にからまりません。
防鳥網にからまるオニヤンマ 黒地に黄色が映える色
網から優しくオニヤンマを外して、親指と人差し指でオニヤンマの胸部を掴みました。オニヤンマは掴まれることを嫌がって、盛んに鋭い口をもぐもぐさせていました。ゴーグルのような緑色の複眼をじっと観察していると、おとなしくなりました。一通り観察を終えると掴んだ指を離すと、スーっと飛んで行きました。
この田んぼは無農薬・無肥料のため、そして田植えから稲刈りまでの期間一切水を絶やしません。このためとんぼをはじめいろいろな昆虫が住んでいます。
胸部を掴まれておとなしくなったオニヤンマ
午後6時過ぎやや空が薄暗くなりかけた時、田んぼに行くとコウモリがたくさん飛び交っています。最初は小鳥かと思っていましたか、鳥のように直線に飛ばないでまるど蝶のような飛び方です。しかも、全身が黒い色をしています。夕暮れ時はあまり鳥は飛ばないので、コウモリと分かりました。田んぼの上空を飛び回っては、蛾のような昆虫を取っているようです。田んぼにはコウモリが食べる虫がたくさんいるのではないかと思います。
午後6時過ぎ、薄暗くなった田んぼはそろそろ出穂の時期
田植え体験にやってくる大学生のために田んぼに行くと、麦畑にくるくると動いている黒い影がありました。よく見ると、麦畑を覆うように張った防鳥網に野生のハトがかかっているではありませんか。網に足が絡まって、逃げようとしても飛べません。
防鳥網は小動物にとって優しくありません。これまで防鳥網に、伝書鳩やインコなどがかかったことがありました。珍しいところではヒキガエルが網に絡まったことがありました。麦を刈り取ったらすぐに防鳥網を片付けようと思います。
防鳥用網に足が絡まって逃げられなくなったハト
ハトを捕まえるために網を張ったのではなく、スズメなどが麦畑に入らないように張ったものです。一度網の中に入って麦を食べた後に飛び去ろうとして網に絡まったのではないかと思います。絡まってからそんなに時間が経っていなかったらしく、絡まった足を外すと元気に飛んで逃げていきました。
絡まった網から足を外したハト、思ったより元気
このところ天気が悪く毎日のように雨が降っています。このため、なかなか畑仕事ができません。ところで、一週間ほど前にカエルが産卵していましたが、その後どうなったか気になって田んぼに行ってみました。すると卵は姿も形も無くなっていました。最初、他の動物に食べられてしまったのかと思いました。しかし、水面下をよく見ると無数のおたまじゃくしの幼生がいました。
水面下に無数に発生していたおたまじゃくしの幼生
黒い幼生は冷たい水の中でじっとしていました。時々体をを震わせるように動かします。まだおたまじゃくしの形をしていませんが、もう少し水が温かくなれば水草などを食べて大きくなると思います。
なめくじ状のとても小さな黒い幼生
田んぼの畦を歩いていると、小さなヘビを見つけました。成長したヘビは捕まえると口を開くなどして威嚇しますが、この子ヘビはとても小さい上に逃げる動作しかしません。今年生まれたヘビだと思います。
とても小さくて、ちょっと可愛らしい顔をしていました。色や形から、おそらくアオダイショウの子供ではないでしょうか。この時期は、田んぼから上がった小さなカエルがたくさんいます。このカエルなどを食べて育ったのではないでしょうか。
正面から見ると、とても可愛い子ヘビ
この子ヘビ、この秋にたっぷり食べないと冬眠できません。冬眠するための体力を養うためにカエルやトカゲなどをたくさん食べなければなりません。逆に、タヌキや別のヘビに食べられてしまう恐れもあります。これまで厳しい生存競争を生き抜いてきたこの子ヘビ、来年また出会いたいものです。
きりっとした子ヘビの横顔 首を伸ばして逃げたそう