10月の少年少女発明クラブで、私がサンプルとして作って子供達に見せた巣箱があります。その巣箱を裏山にある桜にセットしました。裏山にセットした理由は、私の部屋から観察しやすいためです。2月頃になると、我家の裏山あたりを小鳥たちがうろうろし始めます。窓をつついたり、間違って我家の部屋に迷い込むこともあります。小鳥(シジュウカラなど)たちの、巣作りのための場所探しの始まりです。場所が決まると巣作りが始まります。
桜の下を綺麗に草刈り 幹にハシゴを掛ける 太い枝に巣箱を固定
裏山にある桜の大木に巣箱を掛けることにしました。最初に根本に生える笹などの下草を刈り取りしました。そして、幹にハシゴを掛けました。続いて、所定の場所に巣箱を固定しました。少しぐらいの風ではぐらぐらしないように固定しました。ぐらぐらするようでは、小鳥が不安がって巣作りしてくれません。うまく行けば、4~5月にかけて小鳥の巣作りと子育てを部屋から観察することができます。
私の部屋の窓から見た巣箱
畑を整備するために道を歩いていると、一匹の猫に呼び止められました。よく見ると、なんとリンちゃんではありませんか。何ヶ月もいなかったので、てっきり山の中にでも迷い込んで死んでいるのかと思っていました。思いのほか、毛のつやも良く丸々していました。耳もだいぶ治っていました。この近くの家でお世話になっているようです。我家は婆さんが大の猫嫌いなので困っていました。安心しました。リンちゃん、たまには我家に顔を見せてくださいな。お世話している方、ありがとうございます。
意外にも、元気そうだったリンちゃん
上関に住む知り合いから1つのメールが届きました。四階楼に捨て猫があったようで、もらい手がないかとの相談メールでした。捨てられた子猫は以前、母猫と一緒に道の駅あたりで餌をもらっていたとのこと。子猫が大きくなったので、母猫に捨てられたか巣立ちで別れたのではないかと思います。しかしながら、私の家には老猫のリンちゃんがいますので、おいそれと飼うわけにもいません。とりあえず、その子猫(雌らしい)の写真を撮影しに上関町に行きました。
母猫に捨てられた?元気な子猫
最初ミルクを飲むような幼猫かと思っていましたが健康で元気な子猫でした。私が手を差し出すと、挨拶がわりに軽く引っ掻いてきました。我家には猫が大嫌いな婆さんがいます。屋内に入れないとの約束でリンちゃんを飼っています。四階楼は貴重な国の重要文化財です。早くこの子猫には去ってもらわなればなりません。明日11日東京に帰り、16日に東京から戻ってきます。その時までに貰い手が決まっていると良いのですが。
こちらを見つめる 数m離れて横に くつろいだ仕草
先日飼い始めた金魚、水槽の中が殺風景なため水草を入れました。そして、昼夜の区別ができるようにLEDで照らすことにしました。そのため、複数のLED素子が取り付けられた基板を購入しました。さらに、12Vの電源を購入しました。そして、LED素子に12V電源を半田で取り付けました。まぶしいほどの明るさですが、LEDのため熱はありません。
電源に繋がったLED素子 1日タイマーを設定 タイマースイッチON
次に1日タイマーの設定をしました。朝昼に合わせ、午前6時にスイッチがONになり、午後6時にスイッチがOFFになるようにセットしました。そして、このタイマーに12V電源を取り付けました。LEDは水槽の真上に置きました。それでも水槽内が寂しいように思えます。いつか巻貝やエビを飼おうと思います。
水槽の真上に取り付けたLEDが明るく光る
子供が小さい時、水槽でたくさんの魚を飼っていました。金魚、ナマズ、ドジョウ、メダカ、エビ、タナゴ、フナ、貝、タニシ、カワニナなどです。水性小動物のほかにカブトムシなどの昆虫も飼っていました。水槽が10個ほどあったでしょうか。魚はほとんどが川ですくってきた魚達でした。その中で一番飼いにくかったのはナマズでした。貪欲な魚で、次々に金魚などの魚を食べてしまうのです。どんどん大きくなって60cm水槽に入りきらなくなりました。頭と尾が水槽につかえるのです。
飼うことにした金魚3匹、品種はコメット
金魚を飼うことにした理由は、東京で使っていた水槽を納屋で見つけたからです。今から20年以上前、子供達が小学生だった頃に使っていた思い出の水槽です。購入した金魚3匹はコメットと呼ばれる尾が長い品種です。後日水草を入れようと思います。魚を飼っていた経験上、餌をやり過ぎず、水を常に綺麗に保つことが永く飼うこつです。我が家の住人になった3匹の金魚達(名前はキンちゃん,シロちゃん,サンちゃん)は何年生きるでしょうか。
水を循環させる装置 水草がまだない水槽
去年の冬に四ヶ月ぶりに我家に帰ってきたリンちゃん、耳を怪我していたため動物病院に行きました。それ以来、耳の治療に専念するため、ずっとエリザベスカラーをしていました。外で過ごすには1~3月の真冬は厳しいため、またエリザベスカラーが枝に引っかかったら大変です。そのため、この4月になるまでずっと檻の中で暮らしていました。
檻中でエリザベスカラーをしたリンちゃん 三ヶ月ぶりに外に出たリンちゃん
耳の怪我もようやく治りましたので、エリザベスカラーを外しました。外したとたん、首周りの毛がふかふかと玉になりました。首だけエリザベスカラーのせいだ、毛が溜まっていたようです。檻の外に出ると、初めは玄関の周りをうろうろ歩いていましたが、しばらくして猫小屋に入って安心したように寝ていました。よかったね。
猫小屋に入って、すやすやと眠るリンちゃん
驚きました。8月にいなくなってから約4ヶ月。タヌキかキツネに食べられたか、病気で死んだとばかり思っていた猫のリンちゃん。仕事が終わって家に帰ると、薄暗い玄関の外にいました。近づくと小さくニャーと鳴きました。しかし、人に差し上げていたため餌はありません。すぐに買いに行きました。ことのほか肥えており、元気でした。いったいどこに行っていたのでしょうか?
久しぶりにリンちゃん専用猫小屋の暖房スイッチを入れておいたら、中でリンちゃんが寝ていました。よかった、よかった。
買ってきた餌を食べるリンちゃん。いったいどこに行っていたの?
中学高校の同級生のI君の家に、展示会で披露する真空管アンプなどを借りに行きました。その時、I君が仕掛けた罠にイノシシがかかったとのことでした。これから戸殺処分するとのこと。テレビ放送で戸殺を見たことがありますが、実際に見たことはありません。同行させてもらい見学することにしました。処分する道具を一式揃えると、罠がある山に向いました。
処分のための道具一式 罠の場所に向かう 途中Nさんと合流
山に向かっている途中、Nさんと合流しました。Nさんは、中学高校同級生のお兄さんです。山道を進むと山のふもとにその檻がありました。檻の中には体重30kg位の中型のイノシシがいました。口が血だらけでした。檻から出ようと何度も鉄柵にぶち当たったのでしょう。
山のふもとに置かれた檻、中にイノシシが
戸殺処分の手順はだいたい知っていましたが、その道具を見て触るのは初めてです。最初、12Vから100Vに昇圧するインバータに電線が繋がる棒をイノシシの前に差し出しました。すると、イノシシは怒ってその棒の先端に噛みつきました。その瞬間に100Vの電圧を棒の先端に通じるのです。するとイノシシは感電してヒクヒクと硬直しました。しばらく感電させて静かになったころを見計らって、イノシシを槍で深く突いて戸殺しました。
12V>100Vインバータ 棒の先端に嚙みつかせる 槍でイノシシを突く
イノシシが死ぬのを確認すると、いったん檻の外に出して合掌しました。その後、I君は写真を撮りました。昔はイノシシの尾を切り落として提出すれば良かったのだそうですが、今は写真を撮って証拠にするそうです。※戸殺中の画像は、人によってはショックを受けると思われます。そのため、画像は載せませんでした。また一部にモザイクをかけました。
絶命したイノシシを檻の外に出す
ところで、イノシシは古代の日本人にとって貴重な食料の一つでした。埴輪に作られるほどです。東京多摩センター近くにある埋蔵物文化センターには、縄文時代の遺跡かたくさんあります。その遺跡の一つに、イノシシを狩猟するための道具が展示されています。現代、イノシシを捕まえるのは檻が主流です。しかし、1万年前の縄文時代は落とし穴が主流でした。山のあちこちの獣道に落とし穴が作られていたのです。その落とし穴の底に、上を向いた棒が何本も刺してありました。落とし穴に落ちたイノシシや鹿などの獣は、棒の上に引っかかって足を空中でバタバタさせます。そんな獣を、上から槍で突くのです。
合掌し、証拠の写真を撮る
その後、イノシシを解体する場所に運びました。私は借りた真空管を郷土館に運ばなければならないため、解体を見学する時間がありませんでした。そのため、I君達とは別れました。
ところで、私が八王子市の団地に住んでいた頃、山で捕らえた山鳥(鶏位の大きさ)を解体したことがあります。その様子を、8歳位だった娘に見せたことがあります。娘はその事を覚えているでしょうか。最初は見るのを嫌がっていましたが、そのうち興味深そうに覗き込んでいました。もし覚えていたら、良かったのか悪かったのか、その感想を聞きたいものです。
元来た山道をイノシシを運ぶ このあと所に運ぶ
このところの猛暑は、人間だけではなく動物も同じように辛いようです。外飼い猫のリンちゃんは、我が家に近寄るのは涼しい夜だけです。そのため、餌をやる昼間は姿がありません。日が差し込まない山か、小川の近くで寝ているのではないかと思います。涼しい夜、我家に来て餌を食べています。※婆さまの猫嫌いで、やむなく外飼い。
山で暮らしているためか蚊にやられて耳が血だらけです。痒くて思わず耳をかいてしまうからでしょう。近くの山には、キツネ,狸,イタチ,最近はアナグマが出現します。餌を盗まれないように気をつけています。ライバルばかりの山の中、リンちゃんは生き抜いているようです。
夕方、我家の玄関前で寝そべる夏バテ気味のリンちゃん
夜中、本を読んでいました。蒸し暑いため窓を開けていると、ブーンと言う音と共に黒い虫が入っていました。またカミキリムシが入ってきたのかと思っていたら、違いました。クワガタムシAでした。去年は、クワガタムシに加えてカブトムシも部屋に入ってきました。今年はまだカブトムシはやって来ません。山に囲まれている我家には、夏いろんな虫がやってきます。
我家にやってきたクワガタムシA(怒って威嚇している)
別の日にもまた、クワガタムシBがやって来ました。こちらの方がややハサミが大きく乱暴者のようです。ところかわまずハサミで咬むのです。ラジオのボリュームを咬んだまま離しません。私が子供の頃にクワガタムシに咬まれたことがあります。指の動きに合わせて咬む力を加減しているようでした。少しでも動くと強く咬むのです。そんな時、痛いのなんのって!カブトムシより人気がある虫でした。その後、雌のクワガタムシもやってきました。
怒りっぽいクワガタムシB お腹を見るものの暴れる
5月も半ばになって、山の木々は新緑が整いました。つい一週間前には萌黄色だった新緑もだんだんしっかりした緑色になってきました。下画像はケヤキの林ですが、もう少し大きく育てば幹と幹をつないでツリーハウスができそうです。そろそろ下草を綺麗に刈り取って間引きしなければならないケヤキの林です。このまま放置すれば、暗い森になってしまいます。
冬は明るかったケヤキ林、これからは緑に覆われ暗い林に
新緑の今、小動物にとっては美味しい葉を食べることができる季節です。そこで、林の中を歩き回って小動物を探してみました。すると、最初に見つけたのはナナフシです。よく見かけるのは茶色のナナフシですが、今回見つけたは緑色のナナフシです。面白いのは、茶色のナナフシは枝や幹に住んでいます。緑色のナナフシは緑色の葉に住んでいました。住んでいる場所の色で住み分けていることが分かります。
次に、オトシブミが丸めた葉がありました。親虫はもいませんでした。丸めた葉は茶色に変色していたので、もう巣立ったかサナギがいるのだと思います。小さな林ですが、よく観察するとたくさんの小動物が暮らしていることが分かります。
細長い緑色のナナフシ オトシブミが丸めた葉、茶色に変色
ところで、林から竹林に行くと様相ががらりと変わります。竹林にはあまり小動物の姿がありません。いつぞやのテレビ放送ですが、東南アジアには竹だけを食べる昆虫がいます。しかし、日本には竹を食べる虫がいないようです。だから、竹が生い茂ってしまうのだと思います。今はタケノコが伸びる季節です。空に向かって突き刺すように伸びていました。これ以上竹林が広がらないように、余分なタケノコを倒して間引きしました。
竹林の中、空に向かって突き刺すように伸びるタケノコ
林を歩いていると、ハチがぶんぶん幹の周りを飛んでいる木がありました。ゆうぜんケヤキです。このケヤキには虫が集まるようです。特にスズメバチのような大型のハチがよく集まります。ナラやクヌギのように、どこか蜜のような甘い汁が出ているのでしょうか。又は樹液が発酵して甘くなるのでしょう。それが本当かどうか、一度幹を傷つけてみようと思います。
山をさらに歩いていると、夏ハゼの花が咲いていました。とても目立たない花です。この花が咲き終ると、ブルーベリーのような実がたくさん成ります。とても酸っぱい実です。子供の頃、この実をよく食べていました。今時の子供には、とても食べられない酸っぱさです。
ゆうぜんケヤキの幹と葉 とても目立たない夏ハゼの花
農作業小屋の掃除をしていると、紙の隙間にヤモリがいました。寒いのでしょう、摘まんでも動きません。寒さで体が冷え切っているようです。掌に載せるとその冷たさが分かります。手で温めて少しさすってやると、目が開いて手足がぴくぴくと動きました。逃げたいのでしょうが、寒さで体が動かないようです。
冬眠中でしょうか、体が冷え切って動けないヤモリ
夏のヤモリは敏捷性があります。餌の蝶や蛾などの虫を素早く捕まえます。私が捕まえようとしても、素早く壁や天井を這いまわって捕まえるのは至難の技で。しかし、今回捉えたヤモリは、目をパチクリさせたり手足をわずかに動かしますがその動きの緩慢なこと。冬眠中は天敵に捕まりやすいと思います。少し掌に載せて観察した後、元の場所に返してやりました。タヌキなどに食べられないで、春まで生き抜いて欲しいものです。
じっとしてほとんど動かない 目は少しばかりパチクリ
秋になると、畑や山で大きなクモの巣をよく見かけます。この時期に山を歩いていると、そのクモの巣が顔などにかかることがよくあります。そのクモの巣は、たいがいジョロウグモの雌の巣です。腹が赤く黒と黄色が交互になった色をしているのでとても目立ちます。
腹が赤く黒と黄色が交互になった色をしているジョロウグモの雌
脚が欠損しているクモが時々います。獲物と格闘している時に、噛まれたのではないかと思います。クモも生きるのに一生懸命なのです。昆虫界は100個卵を産んでも、生き残るのは1個あるかないかだそうです。過酷な生存競争なのです。
人間は生物界では稀有な存在だとのことで、生物的にとても弱いそうです。例えば、ネコ科はトラ,ライオン,ジャガー,山猫など近縁種がたくさんいます。しかし、人間はたった1種だけです。数万年前、ネアンデルタール人がいましたが絶滅してしまいました。少なく生んですべて育てようとするのは、生物的に異例なのかも知れません。
足が7本のジョロウグモの雌、足が1本欠損
ジョロウグモの雌はとても大きく、雄は子供かと思うくらいに小さいです。昆虫界は人間と違って、雌の方が大きな体をしています。雄が不用意に雌に近づくと、餌と間違えられて食べられてしまいます。このため、雄としては「雌と交尾したい。だけど、食べれられるのは嫌だ」の心境でしょう。雌は秋にたっぷり餌を食べて、冬に入る前に白い綿でくるんだような卵嚢を作ります。
上の丸は小さな雄、下の丸は大きな雌。雄は交尾のチャンスを辛抱強く待つ
このところ、お腹が大きいカマキリをよく見ます。猫のリンちゃんも、そんなカマキリを見付けては玄関前に並べています。寒くなったためか、動作がのろくてすぐに捕まえることができます。おそらく産卵場所を探しているのでしょう。もしかして、春に生まれたたくさんのカマキリの一匹かも知れません。
お腹がふくらんだカマキリがたくさんいる我家の庭や山
あまりに動作が遅いので、あるカマキリはスズメバチに襲われていました。また、黒い大きなハチがカマキリをせっせ運んでいました。針で刺されて麻酔されたのかカマキリはピクリとも動きません。おそらくハチが作った穴の中に運び入れられるのてしょう。そして、ハチが卵を産みつけるのだと思います。カマキリがたくさんいる我家の畑や山、虫がたくさん住めるほど自然がたくさんあるのだと思います。
弱々しくカマを振り上げるカマキリ 卵がたくさん入ったカマキリのお腹
真夜中、寝ころびながら本を読んでいると、窓ガラスに当たるものがありました。カミキリムシがよく窓から入ってくるので、またカミキリムシかと思いました。しかしいつもより大きな音のため窓を開けると、なんとカブトムシが飛び込んできました。今年は、クワガタに加えてカブトムシも参上です。子供の頃は、もっとたくさんのカブトムシが夜飛来していました。我家近くには自然がなんとか残っているようです。
真夜中、開けた窓ガラスから飛び込んできたカブトムシ