●FIFAワールドカップは、ドイツがアルゼンチンとの死闘を制し、チャンピオンになりました。この大会をテレビ観戦し、サッカーに限らず、ワールドクラスのスポーツ大会は「人間の限界」への挑戦が見られ、一つ一つのプレーにしびれます。それにしてもサッカーの起源は諸説ある中で、最近は中国であり、日本の宮廷の「蹴鞠(けまり)」という説が出てきており、日本のサッカーのこれからに期待しましょう。
●日本チームは、予選リーグで敗退し、多くのサポーターが落胆しました。しかし、私は日本の近代サッカーの歴史から見て、まずはワールドカップに出場したことを評価すべきと思います。コートジボアールとギリシャ戦は、十分勝機はあったが、そこを勝ちきれない何かが不足していたと見ています。選手個々の技術的な力だけでなく、チームとして総合力に集約していくマネジメント力などに課題があるように思いました。4年後を楽しみに、日本サッカーの更なる進化を祈っています。寝不足がなくなります。
●盟友、信友、刎頚(ふんけい)の友でもある平田正昭氏から、住民監査請求の回答があったと連絡をいただきました。平田氏は、昨年12月に行われた新駅の建設の是非を問う住民投票のとき、市長が議会の議決を得て、市長が会長の「新駅促進期成会」に1353万円の補助金を出したことは、関係法令に反しているので市長に返還を勧告してくださいと、130名の住民と共に市の監査委員に監査請求していました。回答は、「議会の議決を根拠に支出した公金は、違法又は不等には当たらない。他の事項についても、違法又は不当でないので却下する」というものでした。監査委員は、法令の適用だけでこのような判断されたことは理解できますが、社会通念や社会倫理感から見て、普通に暮らす住民が溜飲を下げる指摘もあってもよかったのでは思っています。
監査結果通知書の一部(判断部分)
●私はこの議案(補正予算)には、痛烈な反対討論しています。新駅に賛成・反対に関係なく納めた税金が、「賛成」のために使われることに対する公正性に疑問を持つのは当たり前です。平田氏は、この結果を受け「選挙の一票の怖さをまざまざと見せ付けられた」と語っています。また、「住民が選挙で選んだ市長と半数以上の議員が利益を共有してしまえば、市民のための市政が『一部の権力者たちの意のままになる』という事実です。そして、それを市民の立場で、納税者の立場に立って『監査』」してくれると期待した監査委員もまた、権力者による『権力の乱用』を厳しく注意喚起することもなく、追認するだけの仕組みであるという事実でした。」とも語っています。このようなことのないようにするのが議員の責務なのに、むしろ積極的に推進しようとする議員が過半数いる北本市議会のなかで、少数派という立場に口惜しい思いを強くしています。
●滋賀県知事選挙は、嘉田知事後継の三日月氏が、自公推薦の候補者を僅差で破りは当選。強権的な手法の現政権への批判も三日月氏に追い風になったという解説に、そうであって欲しいと率直に感じています。私は、権力者は常に謙虚であるべきと考えています。停滞した状況を突破するには、時に強権的手法が必要あることは理解しています。しかし、権力は魔物です。魔物も刃物も「使い方」を間違えると、凶器になります。昨夜NHKの大河ドラマ「黒田官兵衛」
は、本能寺の変の場面でした。まさに強権的手法で天下統一をめざした織田信長が、腹心の明智光秀の謀反で野望が費える。結果から見れば、彼に不足していたのは、「謙虚さ」ではなかったのではなかろうか。