●今日は午前、ワコーレマンションの集会室で、日高議員の議会報告会でした。私も会派の代表として、参加しました。20名ほどの住民が集まっていただきました。日高議員が、3月議会での予算修正のこと、5月の臨時会で議長が変わったこと、6月議会での、ホテルと駐車場のこと、現王園市長への学歴詐称による辞職勧告への請願のこと、7月の臨時会で駐車場の条例が可決したこと、現王園市長に問責決議が可決したことなどを報告しました。その後、質疑になり、市の一等地の公有地にビジネスホテルが建てられていいのかという疑問の意見が多々ありました。市長の学歴詐称の疑惑には、参加された住民全員があぜんとしていました。
●今、北本市は、新庁舎建設で前市長が行政をゆがめ、現王園市長が地方制度をゆがめるという危機的状況です。やがて、北本市は、人口減少による消滅都市になる前に、行政崩壊という住民にとって思いもよらない「東芝状態」になることが心配されます。市民が気が付かない中で進み、夕張のように表に出た時では遅いとならないように、嫌がられても、煙たがられても、批判されようと、言い続けるとともに行動もします。そんなことを強く思い知った日高議員の報告会でした。以下工藤が日高議員の報告会で述べたことを書きます。
●さらに百条委員会の設置とここまでの経過について、私から報告しました。新庁舎建設に係る疑惑について、市の監査委員が監査した結果、契約の仕方に不透明で不可解な手続きがある。追加工事の単価設定(設計金額)が高い、家具類に設置されていないのに費用が支払われている。こういう事例がいくつかある。また、実施設計書が、契約期間内にできていないのに、出来たと偽り検査員に検査させ、1億数千万円を仕事が完了していないのに支払っている。防災倉庫の随意契約では、設計金額に調整するよう議員が建設会社と交渉している。これまでの調査では、上(市長?)からの意向を忖度したという職員の証言、予算を1千円超えた随意契約を市長が率先して進めた可能性があり、そこに議員が関与していたとの報告。このような状況に、監査委員は、極めて悪質なやり方である。議会はこの疑惑、だれがどのような意図をもって行ったのか調査し、再発防止に努めよと報告しています。
●昨年12月に地方自治法第100条に基づき特別委員会を設置し、関係書類の検証、関係者(職員、事業者等)から、参考人招致や証人尋問で証言を求めてきました。特に罰則のある証人尋問は、7月27日までに5回行い、延べ25人から証言を得ました。そこから見えたのは、今国会でも問題になっている加計学園で元文部次官が証言した、「行政がゆがめられている」ことが、北本市庁舎建設でも散見されています。前市長と前議員(議会選出の監査委員)が副市長など幹部に影響与え、行政執行の一部において公務員法や市の要綱などの法令に係る問題が見られます。
●このように北本市の行政は一部においてゆがめられ、その改善が喫緊の課題が前回の市長選挙のテーマであったでしょう。その期待を受けて就任したであろう現王園市長は、その改善に敢然と挑むのではなく、むしろそれを放置したまま、思い付きの政策を推進しようとしました。保育園の民営化の混乱に始まり、公約の女性副市長の反故、そのうえ、思い付きの事業で市政の混乱を招いています。今回の6月議会での否決された議案を1週間後に臨時会を招集する。憲法で規定された二元代表制で、議会は議決という判断で「市の意思決定機関」を担っています。市長は気に入らなくとも、議決を尊重しなければなりません。それを臨時議会で可決させるために翻意を議員に求める行為は、地方制度をゆがめる行為です。それを容認した議長と議会の賛成した議員は、議会の存立を自ら放棄しています。(自殺行為です)