●69回目の終戦記念日です。昭和20年8月15日、玉音放送から語れた陛下の「終戦」の言葉で、長かった戦乱に終止符が打たれました。私は3歳でした。戦争は本当にいやです。どんな理由があろうと、日本が戦争に直接加担したり、他国を武力で侵略することはあってはなりません。安倍内閣は、主に個別的自衛権を例示に、他国的自衛権行使を容認する閣議決定をし、「限定容認」が「無限行使」になりそうで心配です。母の背で、防空壕に逃げた記憶は一生頭から離れません。戦争で人を殺したり、戦争で人が死ぬような時代が来ないよう、国民・市民が政治のコントロールをしましょう。
●広域議会の議長会主催で、11日に「人口減少時代における地方議会のあり方」(講師:松谷明彦氏/政策研究大学院大学名誉教授)の講演会がありました。私にとっては、私の「人口問題」に対する認識の再確認になり、それなりに役に立った講演でした。日本が主要先進国の中で、人口減少と高齢化の速度が速過ぎるという解説は、すでに40年前に言われたことです。「いびつな人口構造」については、政府の人口政策が原因と明確におっしゃいました。講師の松谷氏は、旧大蔵省出身ですから戦犯の自戒なのでしょうか。
●政治以降、「富国強兵」の掛け声と共に、先の大戦で対戦するまで「生めよ増やせよ」の合言葉で、明治維新時の3000万人から戦後のベビーブーム(団塊の世代)を経て4倍にしました。その後「産児制限」で一気に子どもが生まれない社会にし、その延長で今日の少子化かある。現在出生者数が少ないのは、出産適齢期人口が少ない(特に女性)ので、少子化対策の事業をしても出生者数が改善することは望み薄。人口減少の原因は、高齢化した人たちが死亡する時期になっており、人口減少を止めることはできない。私はこれまで「少産多死」時代といってきましたが、それを学説で確認できました。
●これからのまちづくりは、「命脈尽きた日本モデル(模擬と過度の機械化(ロボット)を見直し、ものづくりの技術の活用を考えろ。命脈尽きた産業の企業誘致するより、技術を鍛えた地場産業を育成し、若者の雇用機会を地域に作ることをせよ。時間がかかっても…。これからの大都市は、経済環境も、財政環境も厳しい。増税は誤り。財政支出の縮小が財政再建の唯一つの方法という言葉に、私は基本的に賛成です。金のかからないまちづくりで安心を生み出せと…。
●人口減少に、こんなブログがありました。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1408/14/news007.html
●講演会に先立って、市長が来賓として歓迎の挨拶をされました。その中で「誰も褒めてくれないので自分で言いますが、学校の耐震化と大規模改修は今年で完了します。日本一整った教育環境になります。この財源は国の補助金を活用し、市債も交付税で見てくれます。何より資材が高騰する前にできました」と、まあこういう自慢話でした。まさに自画自賛ですが、聴いているほうとしてはまさか「ギャグ」で言っているわけではないよねという印象でした。なぜ、誰も褒めないのでしょうか。それはそうです。学校全部耐震化と大規模改修し、80億円の事業費使い、50億円近い借金ですが、この学校使う子どもが減少しています。これを考えれば、普通の感覚の市民なら、褒める前に「…????」となるでしょう…。建物だけで教育するわけではありませんから…教育は人が人にするものです。