四輪クドウの独り言

見えたまま、聴こえたまま、感じたまま…

うーん・・・考えさせられた。人間社会は「弱者」の社会=それがホモサピエンスの生存戦略と・・・

2016-07-28 10:18:00 | 日記

●FBに、「弱者を抹殺する。不謹慎な質問ですが、疑問に…答えてください」との掲載がありました。質問者は、相模原で起きた殺傷事件で、被疑者の言葉に関係したものでしょうか。これに対し、回答された投稿を、質問者が選んだ「ベストアンサー」を興味深く読みました。ちょっと長いですが、お付き合いください。

◆(質問)≪弱者を抹殺する。不謹慎な質問ですが、疑問に思ったのでお答え頂ければと思います。自然界では弱肉強食という単語通り、弱い者が強い者に捕食される。でも人間の社会では何故それが行われないのでしょうか?文明が開かれた頃は、種族同士の争いが行われ、弱い者は殺されて行きました。ですが、今日の社会では弱者を税金だのなんだので、生かしてます。優れた遺伝子が生き残るのが自然の摂理ではないのですか。今の人間社会は理に適ってないのではないでしょうか。人権などの話を出すのは今回はお控え頂ければと思います。≫

★(回答)⇒え~っと…よくある勘違いなんですが、自然界は「弱肉強食」ではありません弱いからといって喰われるとは限らないし、強いからといって食えるとも限りません。虎は兎より掛け値なしに強いですが、兎は世界中で繁栄し、虎は絶滅の危機に瀕しています。

自然界の掟は、個体レベルでは「全肉全食」で、種レベルでは「適者生存」です。個体レベルでは、最終的に全ての個体が「喰われ」ます。全ての個体は、多少の寿命の差こそあれ、必ず死にます。個体間の寿命の違いは、自然界全体で観れば意味はありません。ある犬が2年生き、別の犬が10年生きたとしても、それはほとんど大した違いは無く、どっちでもいいことです。種レベルでは「適者生存」です。

この言葉は誤解されて広まっていますが、決して「弱肉強食」の意味ではありません。「強い者」が残るのではなく、「適した者」が残るんです。(「残る」という意味が、「個体が生き延びる」という意味で無く「遺伝子が次世代に受け継がれる」の意味であることに注意)。そして自然というものの特徴は、「無限と言っていいほどの環境適応のやり方がある」ということです。必ずしも活発なものが残るとは限らず、ナマケモノや深海生物のように極端に代謝を落とした生存戦略もあります。多産なもの少産なもの、速いもの遅いもの、強いもの弱いもの、大きいもの小さいもの…

あらゆる形態の生物が存在することは御存じの通り。「適応」してさえいれば、強かろうが弱かろうが関係無いんです。そして「適者生存」の意味が、「個体が生き延びる」という意味で無く「遺伝子が次世代に受け継がれる」の意味である以上、ある特定の個体が外敵に喰われようがどうしようが関係ないんです。10年生き延びて子を1匹しか生まなかった個体と、1年しか生きられなかったが子を10匹生んだ個体とでは、後者の方がより「適者」として「生存」したことになります。

「生存」が「子孫を残すこと」であり、「適応」の仕方が無数に可能性のあるものである以上、どのように「適応」するかはその生物の生存戦略次第ということになります。人間の生存戦略は…「社会性」。高度に機能的な社会を作り、その互助作用でもって個体を保護する。個別的には長期の生存が不可能な個体(=つまり、質問主さんがおっしゃる"弱者"です)も生き延びさせることで、子孫の繁栄の可能性を最大化する…という戦略です。

どれだけの個体が生き延びられるか、どの程度の"弱者"を生かすことが出来るかは、その社会の持つ力に比例します。人類は文明を発展させることで、前時代では生かすことが出来なかった個体も生かすことができるようになりました。生物の生存戦略としては大成功でしょう。(生物が子孫を増やすのは本源的なものであり、そのこと自体の価値を問うてもそれは無意味です。「こんなに数を増やす必要があるのか?」という疑問は、自然界に立脚して論ずる限り意味を成しません)。「優秀な遺伝子」ってものは無いんですよ。

あるのは「ある特定の環境において、有効であるかもしれない遺伝子」です。遺伝子によって発現されるどういう"形質"が、どういう環境で生存に有利に働くかは計算不可能です。例えば、現代社会の人類にとって「障害」としかみなされない形質も、将来は「有効な形質」になっているかもしれません。だから、可能であるならば、できる限り多くのパターンの「障害(=つまるところ形質的イレギュラーですが)」を抱えておく方が、生存戦略上の「保険」となるんです。(「生まれつき目が見えないことが、どういう状況で有利になるのか?」という質問をしないでくださいね。それこそ誰にも読めないことなんです。自然とは、無数の可能性の塊であって、全てを計算しきるのは神ならぬ人間には不可能ですから)。

アマゾンのジャングルに一人で放置されて生き延びられる現代人はいませんね。ということは、「社会」というものが無い生の自然状態に置かれるなら、人間は全員「弱者」だということです。その「弱者」たちが集まって、出来るだけ多くの「弱者」を生かすようにしたのが人間の生存戦略なんです。

だから社会科学では、「闘争」も「協働」も人間社会の構成要素だが、どちらがより「人間社会」の本質かといえば「協働」である、と答えるんです。「闘争」がどれほど活発化しようが、最後は「協働」しないと人間は生き延びられないからです。我々全員が「弱者」であり、「弱者」を生かすのがホモ・サピエンスの生存戦略だということです

●質問者の、こういう「疑問」を思いつくことに疑問がありました。回答者の、人間は「協働」しないと生き延びれない。我々全員が「弱者」であり、「弱者」を生かすのがホモサピエンスの生存戦略という結びに共感しました。政治は人間が人間を活かし続ける仕組み(生存戦略)を作るものだとしたら、政治はまさに「弱者」の視点が最優先なのでしょう。「協働」が人間が生き延びる理念であることも納得です。ここまで読んでどう思われましたでしょうか。ご意見、ご感想お待ちします。

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悲しい事件二度と起こさぬ社会づくりへの誓いを。7月30日、8月3日に工藤日出夫議会報告会

2016-07-27 19:10:03 | 日記

●昨日起きた福祉施設の襲撃事件。事件の内容が明らかになるに従い、あまりの悲惨さに言葉が出てきません。取り調べに対する加害者(被疑者)の考えは、人間の命や人権に対する思いが感じられず、ゆるすことのできない事件です。このような悲しい事件が二度と発生しない社会に向けて、政治は役割を果たさなければなりません。そういう思いを強くしています。

●工藤日出夫議会報告会を、7月30日(土)午前10時から北部公民館(集会所)で開催します。地元の北部公民館で開催するのは、昨年7月からちょうど1年ぶりです。今回は報告を少なくし、ご参加された皆さんと「車座」になって意見交換会にします。市長が変わって1年が過ぎました。6月議会は、総合計画や副市長問題等、これからの北本市再生に向けた重要課題の先が見えず、市民の皆さんとじっくり話し合いたと考えています。ご参加お待ちしています。8月3日(水)午後1時30分から文化センター第1研修室でも、同様に開催します。ご都合の良い日を選んで、ぜひご参加ください。

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社会を震撼させた障がい者福祉施設襲撃事件。五次総いよいよ協議の場へ。付帯決議で議会真価問われる

2016-07-26 20:54:50 | 日記

●今朝、早朝ウォーキングの途中、あるお宅の塀に絡まっていた朝顔です。

 

●ウォーキングから帰り、テレビのスイッチを入れ、流れたニュースで衝撃を受けました。相模原市にある障がい者入居福祉施設で、言葉に尽くせない悲惨な事件が起きました。今日一日このニュースが報道されていますので、詳細は報道に任せますが、日本社会を漫然とした「不安」と「不信」が覆っていると指摘する研究者がいる中での事件です。先日も「税と社会保障」の講演会の講師が指摘した国際比較の中で、初対面や近所の人との信頼関係、仕事無い状態や子供の教育に対する心配などに対し、突出して「不信」と「不安」が多く、特に政治や政府に対する不信感は深刻なものでした。

●このような中で、孤立・貧困・分断が進み、一層の社会不安が広がることが心配です。今日の事件の背景に何があるのか分りませんが、この世に生(命)を受け、誰もが命と人権が保障され、幸せになれるようにするのが政治の仕事のはずです。安保法制や集団的自衛権行使で、外国の攻撃から「命」を守るより先に、社会不安からこのような事件が頻発することをどのように回避するか。重い課題を突き付けられました。被疑者は法の裁きを受けるでしょうが、しかし、一方的に非難するだけでなく、事件の背景をしっかり検証し、国政の責任、地方政治の責任を果たすことが求められます。自分の置かれている場所をしっかり自覚して、市民に寄り添い政治の場で発言していきます。

●今日、市長から第五次総合振興計画の策定し直しに関し、議会の協議の場の窓口を作ってくださいとの要請がありました。議会会派代表者会議で話し合い、副議長、元第五次総合振興計画審査特別委員会の正副委員長、議運の副委員長の4人が指名されました。これに議会事務局長を含めで対応します。それにしても、6月議会の最終日終了後、市長から窓口設置の打診があり、議長が基本了解の返事をしていたのに、それから1ヶ月です。執行部はなぜ、これほど対応決定に時間を要したのであろうか。

●ある議員と市長と話し合い、修正案を議会へ提出することから、多数派工作しているらしいと「うわさ」を聞いていました。あくまでも「うわさ」です。しかし、こういう「うわさ」が出ることは、議会の中に疑心暗鬼を生みだし、決して正常のものとは思えません。私は基本的にこの「うわさ」をスルーしていました。きょう正式に文書で申し入れがありましたので、いよいよ再提案に向けて協議が始まるでしょう。もともと特別委員会は、意見集約する中で、5月に臨時会を開き「撤回」ないしは「否決」で執行部に原案を白紙にし、再提案に向けた作業するべきとしていましたが、市長が拒否し、議会での修正を求めていました。ここまですでに3か月です。3か月あれば、相当に進み、9月議会で基本構想を、遅くとも12月議会で基本計画となっていたでしょう。執行部は対応が遅すぎます。石原元都知事から間近で薫陶を受けたスピード感を強調していた現王園市長、どうされたんでしょうか。先日の議会報告会でも、参加された市民から質問や意見をいただいていました。いずれにしても、北本市の危機感を共有し、ある意味「再生」(再起動)に向けた実効性のある「未来志向」の計画になるよう、総力をあげることが重要です。

●その後、全員協議会。3月議会で予算議決後に議決した付帯決議。委員会で採決された付帯決議の取り扱いについて執行部から説明を受けました。もともと付帯決議には法的拘束力はありません。しかし、条件付き採決ができないことから、一つの政治的意見としての付帯決議ですから、執行にあたって市長の政治決断の問題でしょう。職員が判断することはではないはずです。問題は、職員が市長に政治判断を仰いでいるかどうです。一方、議会が自らの「議決」をどうのように重きを置くかです。先日の議会報告会で、市民から「議会の付帯決議に対抗し、市長はアンケートで市民の意見を聞いている。議会は軽視されているのではないか」と指摘を受けました。議会は市民から、「鼎(かなえ)の軽重」を問われていることを認識しているか。執行部の対応を見極めることが必要です。

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13年間お世話になった立カン撤去。池袋、田舎者にも楽しい街。

2016-07-25 21:45:27 | 日記

●今日は女房と池袋にある「老眼鏡の店(老眼めがね博物館)」につきあうことになっていました。その前に、かねてより取り外しの予定をしていた、好縁会の立看板を撤去しました。2003年に初めて立候補したときに、12枚の立て看板を作りました。老朽化もあり取り外しています。今日は南団地の旧ヤオコー前にあったものです。これで12枚のうち11枚撤去。残りは、知人宅にしっかりとくぎで止めてもらっている1枚になりました。知人が「記念品」と言っていますので、ここだけは残しておきます。13年間おつかれさまでした。

 

●何年かぶりに池袋東口を歩きました。ずいぶんと区画整理され、雑然とした池袋の魅力を残しつつ、新しい都市に変貌していました。老眼鏡は、10,000本在庫とか。お店に所狭しと老眼鏡がありました。0円というものから大半が1,000前後です。私が買ったUVサングラスは350円でした。女房は自宅用と外出用の2個で、(1個は48円、もう1個は1,380円)1428円と超安値でした。

●お昼を食べようと…とにかくお店の数、種類が多く、田舎者には選ぶのが大変です。結局、学生風の若者が並んでいた「洋食屋」に入りました。おいしかった。さすが東京、これでは若い人は、地方に住まいなー…。発想を変えて、視点を変えて、今住んでいる住民の幸せこそが、まちづくりの原則と思いました。東京など首都圏を競争相手にするのでなく、利用するのがコツのように思いました。必ず手立てはある。生き残る手立てはある。そう思いながら池袋を楽しんできました。

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久しぶりの駅立ち。上田市議会、加賀市議会、改革の意欲に圧倒される。

2016-07-20 21:27:04 | 日記

●視察から帰りました。19日は長野県上田市議会、20日は石川県加賀市議会でしたが、両議会とも先進的に議会運営されていました。19日は、久しぶりに駅立ちからスタートしました。参議院選挙もありましたので、三か月ぶりかな。どうしたかと心配していたよとか、頑張ってと声をかけていただきました。駅立ちは勇気と元気とやる気をいただきます。

 

●19日の上田市議会は、平成17年の市町村合併後に、旧4市町村議会の議会運営を整理して、新しい議会運営基準でスタートした。地方分権に対応するため、議会機能強化特別委員会を設置して議会改革に着手。議会報告会の実施、広報・広聴モニター制度の実施、議会基本条例の制定、委員会討議や政策討論会を制度化、議会広報活動の充実、傍聴申し込みの簡素化、議長選挙での所信表明、などなど、意欲的に議会改革に取り組んでいました。

●また、20日は加賀市議会ですが、「日本一の議会を目指して」議会改革に取り組んでいました。早稲田大学マニフェスト研究会の議会改革ランキング全国第8位。ここにひかれて視察先に選びました。まずは、議会事務局長が素晴らしい。政策法務の専門家で、現在事務局長で7年のベテラン。事務局署員が、人口7万弱、議員定数20名で、9名体制です。うち政策法務担当3名です。条例を議会提案できる体制が整っています。平成23年議会基本条例制定。会議はすべて公開。小学生が議会見学(傍聴)。政務活動費全面公開。(一人月額8万円、個人に支給)議会報告会の実施。授精議会、子ども議会の開催。議員提案の条例制定。金沢大学法科大学院と連携協定。タブレット端末導入。議会事務局事務の省力化。インターネット中継(本会議、委員会、全員協議会をライブと録画配信)議会P(プラン)P(プロセス)D(デウ)C(チエック)A(アクト)サイクルの導入。議会傍聴の簡素化。モニターの導入等々。大変参考になりました。

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