散る桜、残る桜も散る桜
ガラシャ
せつな川
七十路の峠越えをする
時の流れを知らされる
何んで何故いつのまに
思いたくない
時、歳、離して私は生きる
二度と二度と帰らぬ
我のォ~道をゆく
どうせ世間はまゝならぬ
運命の道は知らぬだけ
来た道も、これから
我が身に重荷
少しを背負わせ
一歩を一歩
はた目気にせず
我のォ~道をゆく
酒に溺れて増す涙
無情の世間に打ち流される
もういいよ、これからは、
気ままに好きに
西方浄土へ風に乗り
それがそれが最後の
われ道 のぞみ道
古稀を迎えて
(角川博『冬の蝉』の替え歌)
ひとり酒の山村暮らしにて
2010.03.