台北から金山に向かう陽金公路沿いの山中に、とっても魅力的な野渓温泉があるというので行ってきました。
まずはMRT台大医院駅の出口から金山行きの皇家客運バスに乗って出発です。1時間余り山の中のとくねくね道を走り、「八煙温泉会館」駅で下車します。そう、この看板が建っているところです。
ここから八煙温泉会館へと向かう道を下っていきます。下りきったところを右に曲がると八煙温泉会館に行きますが、右には曲がらずにそのまままっすぐ進みます。黒いゲートの脇を入って更に奥へと進んでいきます。
この道はハイキング道になっていて、歩いている人も少なくありません。黒いゲートの近くには車なんかも停まっていました。
道なりに進んでいくと緑色のフェンスにぶつかります。そしてこのすぐそばに赤い看板が建っていました。そこには「ここは陽明山国家公園の敷地内にて進入を禁ずる!違反した者には1万5千台湾ドルを支払うべし!」という厳しい言葉が書いてあります。しかし、皆さんそんなものは無視して奥へと進んでいます。それに、違反した者には云々・・・と言っているのに取り締まっているような係の人は見当たりません。ま、ここは自己責任だろうと判断し、皆さんの後について私どもも奥に進みました。
しばらくはこういう土の道が続きます。道なりに進んでいきましょう。
道の右側を流れる川には大小様々な石がたくさんあるのですが、その色というと赤土色になっています。よく見ると川底も赤茶色っぽくなっていますので、水に鉄分でも含んでいるのかなと思いました。
道がかなり険しくなってきました。道というより河原のでこぼこを歩いているような感じです。
木製の橋がありました。ここも渡って更に歩いて行くと・・・
上りのでこぼこ道にさしかかります。ここまで来たらとにかく行くっきゃありません。
再び平らな道になり、そこを歩いて行くと行き止まりとなっていました。鉄製の仕切りが見えます。どうもあの奥が温泉なんじゃないかな?人もいるようですし。
しかし、黄色い看板が建っていました。「このエリアの地質はもろく、しかも硫黄の熱が高温のため危険です。入るべからず!」という厳しい言葉!
しかし、皆さんこの鉄の仕切りの脇からひょいひょい中へ入っていきます。というわけで、我々も中に入って行きました。すると、こーんな風景が広がっていました~!
野渓温泉ですから水着に着替える場所なぞありません。物陰に隠れて水着に着替え、いざ温泉へ!!!!秘境の野渓温泉というと知る人ぞ知るというようなイメージがありますが、ここは休日だったからかお客さんが大勢いて人気の露天温泉のようです。湯船も写真のように岩できちんと作られていました。
湯船は4~5個くらいありましたが、上流の源泉に近いところほど熱く、真ん中の湯船が川の水も引き込めるようになっているのでちょうどいい湯加減でした。
お湯に浸かって体がホカホカになったら川の水に入って冷水浴を楽しむ人もいました。
熱いお湯は山の上から流れてきており、かなりダイナミックな風景が楽しめました。
滝のように流れ落ちる硫黄泉の真下にある湯船のお湯は、熱すぎて入れませんでした。すぐそばに座っているおじさんは熱くないのでしょうか?
食べ物も持参してハイキング気分で来ている人たちもいましたし、水着は持たずに足湯だけする人もいて、皆さん思い思いにこの露天温泉を楽しんでいます。
八煙野渓温泉へは、皇家客運バスで「八煙温泉会館」で下車、上記の通りに歩いて行くと。バス停からだいたい徒歩30分くらいで着きます。
ただし、注意書きの看板に書いてある通り、罰金の警告がありますので運悪く見つかった場合は悪しからず!
台湾全般に、日本の人工的(整備されているとも言いますが)風景(施設)より、人の手があまり入らない風景に魅力を感じます。
早とちりですみません!
この八煙の野渓温泉はまあ有名な所なのか、知っている人は知っているようです。
立ち入り禁止区域ではありますが、多くの人が野湯を利用していました。
自己責任ということでしょうか。
私も30分だけですが、こちらのお湯に浸かってみましたが、本当に気持ちがよかったです。
それにしても、こんなに立派な湯船を作った人がいるのですから、じゃんじゃん流れてくる温泉をそのままにしておくのはもったいないと思ったのでしょうね。