台鐵平渓線の十分駅から山の方へずずっと歩いて20分行ったところに、博物館があると聞いて行ってみました。
それは台湾でも珍しい炭坑の博物館、「台湾煤鉱博物館」です。入場料は一人200元です~。
かつてここには本当に炭坑がありました。今は廃坑になってしまいましたが、昔の炭坑で働いていた人々の様子や、当時使われていた道具や機械などが展示されています。
ほ~ら、これが以前炭坑の入り口だった所です。ここで掘り出された石炭は、トロッコに載せられ運搬されました。
このパネル、見えますか?どこから石炭が掘り出され、どういうふうに運ばれていったか、図に示されていますね。
この博物館の人気の秘密は、以前実際に使われていたトロッコがまだ残っていて、今は観光用としてお客さんを乗せてくれるくれること!年季の入ったトロッコですね!
中国語がわからなくても大丈夫!日本語が話せるガイドさんも何人かいらっしゃいます。長靴を履いて立っている係のおじさんは、日本語がペラペラでした~。
では、トロッコに乗って出発進行!ゴトゴトゴトゴト・・・・・トロッコは人が走るくらいのスピードでのんびり進みます。かなり揺れて楽しい~~~!!
途中でこんな看板を発見!「独眼小僧」ってこのトロッコのこと!日本語で言えば“一つ目小僧”ですね。先頭車両の黄色い車体についているヘッドライトから、こういう愛称がついたんでしょう。
1㎞ほど走ったらトロッコは止まります。その先にはこんな物がありました。これはいったい何?
なんと日本語でも説明がありました。これって“陸揚げする石炭バケツ”ですって!結構大仕掛けでした!
石炭バケツの場所からは平渓の町が見渡せます。ちょっと高台になっているんですね。
またトロッコに乗って元の場所まで戻ります。のんびりと山の中を走ってのどかな気分。
ちょうど係の方が昔の炭坑の様子について説明していましたので、近寄って聞いてみました。
「平渓は幸せの町って言われています。皆さん、どうしてだかわかりますか?実はこの町には胡という苗字が多いんですね。ですから“姓胡”の町なんです。」
などと、いろんなことを紹介してもらいました。“幸福”と“姓胡”の発音が同じであることからきたダジャレなんですね、なるほど!
石炭の取り出し口を見学したり、当時使っていた道具を見たり、ガイドさんの詳しい説明を聞きながら見ていくと、昔の平渓の様子がよくわかって興味深いです。
奥の方にはお風呂がありました。当時は炭坑の仕事を終えたら、炭鉱夫さん達はここで真っ黒になった体を洗ったんでしょう。写真付きなのが面白いです~!
炭坑の入り口付近の棚に、ヘルメットがずらっと並べられていますが・・・・・
これは炭坑に入っていく疑似体験をするためのもの。ヘルメットを着用したら、係の人の誘導に従って、穴の中に入っていきます!と言っても、これは本当の炭坑の中じゃないからご安心を。
ほらね。作られた穴です。映画のセットみたいな感じでしょうか。
博物館内にはカフェもあります。この看板が目印。
ここではコーヒーなどの飲み物の他、軽食もいただけます。
砂場もあって、子ども達が穴を掘ったり、山を作ったりして遊んでいました。
行ってみて、見る価値のある博物館だと実感しました。興味にある方は是非!
油桐の花の咲く4月下旬頃がオススメです!この頃は夜もオープンしていますよ!4月下旬から5月上旬にかけては無数のホタルがこの辺りを飛んでいますので、ホタル狩りもオススメです。ただし、混雑するので、要予約!
台湾煤鉱博物館:台北縣平渓郷新寮村頂寮子5号 TEL(02)2495-8680
営業時間8:30~17:00
上から6個目のトロッコ発進時のシーン、
前軸が空転してたのが印象的でした。
コメントいただき、ありがとうございます。
日本でもテレビで紹介されているのですね。
本当にトロッコのスピードはゆっくりなんですが、その分のんびり気分が味わえて楽しい乗り物だと思いました。
乗り物が好きな方にはたまらないんじゃないでしょうか。
大和田獏さんが台湾を鉄道で旅行される旅番組だったのですが、
上から6個目の『独眼トロッコ』の画像が、放送中のシーンと同じアングルで、運転士のおばさんの服の色まで同じでしたから。
大和田獏さんがレポートされていたのですね。
この博物園のスタッフの方は、皆さんとても熱心で、日本語を話せる方もいます(上から七枚目の写真で、背中を向けているおじさんは日本語がお上手でした)。
もしも、台湾へ来られる機会があったら、是非行ってみてください。