台東縣の池上郷の水田を貫く一本の道が大観光地になっています。
この穏やかな田園風景に多くの人がわんさか集まってくるのは何故でしょうか。
この一本道は伯朗大道という名前がついていますが、最近では「金城武の道」だとか、「金城武の木がある道」だとか言われています。
かつては人など訪れるような所ではなかったのですが、今ではほら、この通り、自転車が走ったり幌付き四輪車が観光客を乗せて走ったりしています。
そというのも、この道がコマーシャルのロケ地となり、俳優の金城武さんが自転車で走ったり、この木の下でお茶を飲んで休んだりした場面がテレビで放映されたためです。
金城武さんのコマーシャルについてはこちらをご覧ください。コマーシャルの後半部分にここの風景が出てきますよ。
台湾人の母を持つ金城武さんは台湾でも大人気。皆さん、金城さんが大好きなんです。そんなわけで、この何の変哲もない場所が俄かに脚光を浴びているのでした。
しかし・・・あまりにも人気が出すぎて、訪れた人がこの木に登ったり、もたれかかったりしたもんだから、木はすっかり傷んでしまい、、かつての青々とした葉をつけた姿は見られなくなってしまいました。この木を復活させようと手を尽くし、何とか持ちこたえているという状態のようで、このように「我受傷了、請不要欺負我(怪我をしています。僕をいじめないで)という立て札が立っているんです。
しかし、訪れる人は増える一方。木の前で記念撮影するには並んで待つほど。
というわけで、私も金城武の木の前で写真を撮っちゃいました。
地面にもこのコマーシャルの一シーンが描かれていました。
この近くに住む人も、まさかこの地が大観光地になるとは思ってもいなかったでしょう。
そんなわけで、観光客への注意書きもありました。田んぼ汚さないようにとか、車に注意することとか、写真撮影をするときは農作業の邪魔にならないようにしてほしいとか、住民の生活を尊重してほしいとか、ごみを出さないようにとか、いろいろと書いてあります。訪れる人はマナーを守って参観してほしいですね。
この風景の美しさが心無い観光客の手で汚されないよう祈ります。
いつまでもこののどかな田園風景が保たれますように。
少し離れたところには菜の花畑も広がっていました。
伯朗大道(金城武の道):台東縣池上郷 台鉄池上駅から南へ約2.5キロほど行った197号線と交わる東6号線が伯朗大道。