ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

台中にある虹の眷村

2012-06-05 15:42:35 | お勧めスポット

 台中市内のある眷村に行ってきました。ここは近年人気のスポットとなっているっていう噂。それなら見逃したくないってんで行ってみると、あら本当だ!こーんな看板があるじゃない!!

 眷村というのは、そもそも蒋介石が中国大陸から連れてきた軍人や役人を、町の郊外に住まわせていた住宅のことで、外省人が住む古い住宅のことを指します。しかし、最近こういう眷村は老朽化が激しくなって、徐々に取り壊されていき、新しい住宅に造りかえられています。
 春安里の眷村もそんな古い住宅でした。が、ここの住人の黄永阜というおじいちゃんが住宅の壁や地面に絵を描き始め、その絵が人気となって訪れる人が増えていってるのです。



 この日も大勢のお客さんが眷村を訪れていました。皆さん手に手に立派なカメラを持っています。住宅に近づくにつれて人の多さがわかってきました!


    
 お!「彩虹村」って書いてある!



 地面にもこんな風に自在に絵が描かれていました。これはウサギさん!



 この絵もなんだか愛らしい!上の動物はトラでしょうか?



 壁にも隙間なく絵が並んでいます。似たような絵ですが、一つ一つは全部違っていますね。




 おじいちゃんの描く絵は色がきれい!赤、青、緑、ピンク、黄色などの明るい配色です。



 どの絵も可愛いというのでもなく、また芸術的だというわけでもないのですが、何故か心惹かれる絵なんです。



 ん?これは水牛でしょうか。みんなお気に入りの絵の前で記念写真を撮っています。



 おうちの壁にもドアにも絵が描かれていました。この落書き、住人の皆さんももうすでに承諾しているんでしょうね。



 地面にも隙間亡く絵が描かれています。なんだか楽しい気分になります!



 お客さんも大喜び!絵を見ながら口々に感想を言っていました。




 住宅の中の、小路になっている壁伝いにもびっしり絵が描かれています。もうこうなったら青空美術館みたいです!



 あれっ、これはパンダかな?團團と圓圓って書いてあるから、きっとそうでしょう。中国から台湾に送られてきたパンダです!



 ひゃああ、こりゃまたたくさんの人が描かれていること!背景のピンクがキュートさを出しています。



 黄さんのおじいちゃんのお部屋の中も絵が描いてありました!ほら、壁にもごらんの通りいろんな人物が・・・おっじいちゃんは気さくに「入って見ていってくださいね」とごきげんさんでした。



 鮮やかな色使いで描かれた絵はなんだか楽しそう!



 この絵の表情は印象的!つい、アップで写真を撮っちゃいました。



 これが私の一番のお気に入り!この標語も言い得て妙だと思いました。



 ここは住宅ですから一般の人が住んでいるんですが、超人気スポットとなってしまった今では、住人の方々も食べ物の店やら飲み物の店などを出していたりなんかします。



 ほらね、こんな看板なんかもたってますよ。「ソーセージ売ってます」とか、「冷たい飲み物、温かい飲み物」なんてのも・・・



 ストリートパフォーマンスやってる人までいるんだから!いやはや・・・



 おじいちゃんのお宅の前です。お客さんは後から後からどんどんやってきます。 



 壁にも地面にも絵がびっしり書き込まれているので、賑々しい感じがしますね。


    
 このピンク色のキャラクター、なんだか心惹かれます。

    
    
 だけど、この人物画や動物画って、おそらく・・・何の脈絡もなく描かれているような・・・
    

    
 窓のある壁にも、ほらこの通り一面に落書きが・・・



 この壁には台湾や香港の芸能人が勢揃い!一番左が劉徳華ですって!う・・・ん、似ていないけれど、服はイカしてるな!



 真ん中の女の子は日本の女の子だって。


 こんなにも観光地になってしまった彩虹村の眷村は、取り壊されるどころか、保存決定となりました。おじいちゃんも台中市政府から大々的にお誕生日のお祝いをしてもらったようですし、今後も精力的に絵を描き続けていくのでしょう。 
 そんな元気なおじいちゃんの描いた絵を一つ一つ見ているだけで、なんだか楽しくなってしまう・・・そんな面白スポットでした!

彩虹眷村:台中市南屯区春安路56巷

にほんブログ村 海外生活ブログ 台湾情報へ