
花蓮縣壽豐郷の豊田に行きました。ここは日本統治時代に日本人が多く住みつき、集落を作った町です。
台鐡の豊田駅の周辺は道が碁盤の目のように走っていますが、おそらくこれも当時の日本人が造った道だと思われます。そんな道になんと石造りの鳥居がありました!

鳥居をくぐってまっすぐ進むと、それは昔の参道となっていて、突きあたりにはお寺があるようでした。お寺に入る道の両側には石灯籠が等間隔で並んでいて、奥には本堂がみえました。なんだかこういう光景を見ていると、ここだけ日本のような感じがしますね。

今現在、このお寺は碧蓮寺という名のお寺になっているようですが・・・

説明を読んでみると、昔は「豊田神社」だったらしいです。ここに住んでいた日本人が建てた神社だったのでしょう。当時は毎年6月にこの神社で大きなお祭りがあったとも書かれていました。きっと大勢の日本人や台湾人がこの神社に集ったのでしょう。1946年に碧蓮寺に変わったそうですが、この土地の人の話では、昔鳥居は木製だったのが壊れてしまい、その後は石で作りなおしたとのことです。それが今でもこうして残っているのですからたいしたものです。

お寺の一本東側の通りには文史館がありました。こちらの建物も昔ながらの造りです。月曜日に行ったんですが、残念ながら月曜日は休館日とのことで、外から建物を見学するだけになってしまいました。

文史館の後ろ側に回ってみると、これまた日本風な建物だということがよくわかります。今では展示のほか、喫茶店も併設されているようでした。

こんなのどかな豊田の町には畑がたくさんあって、その間に道が巡らされています。広い畑の向こうにポツンと1軒のモダンな家が見えるのですが、実はこれ、民宿なんです。

「安花園」という名前の民宿です。「安」というのは「アンジー」のことで、この民宿のご主人のイングリッシュネームなのでした。豊田ではここに泊まってみました~!

我々が泊まったのは1階の4人部屋。ツインベッドが二つありました。

アメニティーもちょっと変わっていました。なんと、冷蔵庫の上の棚にはお菓子がいっぱい入った瓶が置いてありました!これには娘も大喜び!それに普通の宿にはおそらく置いていないでしょうが、アフリカの紅茶ルイボスティーが4パック、そして香り高い中国茶もあったんです!

洗面台が二つっていうのも気が利いているな~と思いました。これだとケンカせずに歯を磨いたり手を洗ったりできそう。
バスタブもこんなに可愛いタイプでした!

しかも、バスタブに浸かりながら外のお庭が見られるという仕組みになっていました。緑の植物に癒されながらお風呂に入れますよ!

緑の植木以外にも玉砂利を敷いていたり、魚が泳ぐ鉢を置いていたりと、心なごませる工夫がされていました。

部屋からはスリッパをはいて庭に出ることもでき、広い芝生や花が咲く庭を散歩できるようになっています。

池には蓮の花がたくさん咲いていました。

民宿は玄関側から見るとレンガ色が目立ちますが、後ろ側から見ると鮮やかな黄色と青の壁が印象的。なかなかポップな色遣いです。これもアンジーさんのこだわりなんでしょう。

この民宿に泊まると朝ご飯もついています~。朝ご飯はアンジーさんの手作りで、この日はスペインオムレツとパリーニでした!それにフルーツ各種、健康飲料、ハーブティーかコーヒーというメニュー。
お客さんを喜ばせちゃおう!というアンジーさんのこだわりが感じられ、とっても快適に過ごせました!ローハス生活がお好きな方はアンジーさんと気が合うんじゃないでしょうか。
更にお喋り好きなアンジーさんから近辺の旅情報を詳しく伺うこともできます。ただし、アンジーさんは日本語はできません。その代わりアンジーさんのお母さんは日本語ぺらぺら!民宿のサイトも日本語がありますよ~。→こちら
安花園:花蓮縣壽豐郷豐裡村豐正路一段65号 TEL(03)865-5227
チェックインタイムは午後3時半からです!それより前に行くと「ま~だだよん」と言われますので、悪しからず。

