井戸端会議

大家さん宅に契約書類をもっていくのに電話をした。
「今周南市に買い物に来ているところ、帰るのは１１時頃になる」
「それじゃぁ１１時頃に行くので、その頃に帰ってきて下さい」
最近ポカポカ陽気で灯油を使う量がめっきり減ってきたが、明日頃か
らふたたび寒さがぶり返すというので灯油を補充しておこう。
ガソリンと灯油を補充して、大家さん宅に５分前に到着したのでまだ
帰ってきていないかなと思ったら、私の前を大家さんの軽トラックが
スッと入っていった。グッドタイミングで同タイムだった。
・
昼前だったので手短に契約書類の話をしようと思ったら、大家さんか
ら先手を打たれて聞く側に回ってしまった。
「最近、腰が痛くてやれん。７０を過ぎたばかりというのに急に体が
ガタガタになってしまった。腰が痛いから今度は足までもが・・・」
「腰が痛いのなら、腰ストレッチをやったらいいですよ。私も以前
腰が痛くなることがたびたびあったので腰ストレッチを１日２回やり
だして、今では腰の調子がよくなりました」。
・
足首を両手でつかんで、実際に腰のストレッチをやってみせた。
「スポーツ選手も腰を痛めると、インストラクターからこのストレ
ッチを進められて矯正するそうですよ」
「私よりも女房のほうが悪くて、こちらが参ってしまいそうになる。
旅行とか行き始めたばかりなのに、行けなくなってしまった」
奥さんも一緒にいたので、私を話に巻き込んで何とか奥さんにも前向
きに刺激を与えたい気持ちが伝わってくる。
「私の女房もひざが悪かったんですが、１日４５分ほど歩き出して
膝の痛みが治ったみたいです。のんびり歩いても効果が薄いのでかな
りのスピードで歩いているようですよ。」・・・・
大家さん夫婦も、私の話がちょっとは刺激になってくれたかな。


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職人の経験

昨日は朝一番で流し台の水漏れ修理に行ってきました。
前日に現地調査に行きましたが、私の経験と技量では水漏れが直りそ
うにないので水道屋と同行した次第です。水道屋の流し台の排水トラ
ップをばらす腕さばきは素晴らしくあっという間に流し台のトラップ
を分解してしまいました。
・
トラップと接合している、流し台のステンレスの一部がさびて腐食し
ていました。新しく部品交換をしても流し台本体の接合部分が腐食し
ているので流し台本体の補強が必要になります。接合部分をバーナー
をあて乾燥させて、コーキングをつけて補強をしてなおしました。
水道屋の手際の良さに、もち屋はもち屋だなと関心をしました。
・
昼過ぎ賃貸戸建て住宅を会社契約をしている事務員さんから電話が
かかってきました。「灯油ボイラーのオイルタンクに、灯油を入れて
すぐに空になるんです」。あぶないのですぐに現地に向かいました。
オイルタンクは室内にありますが、暗くて様子がわからない。
こんな時便利なのがスマホの懐中電灯アプリ。懐中電灯をオイルタン
クにあてると灯油が漏れているのがわかった。
・
昨年水道屋に一度直してもらっていた現場と思っていたが、水道屋は
わからずに付近を右往左往。ふたたび水道屋と現地で合流した。
投光器で照らすと、オイルタンクのコック部分から灯油がボタリボタ
リと漏れているのがわかる。コック部品を取り替える必要があるだろ
うと思ったが水道屋は「接合部を再度締め付けてみましょう」。
あら不思議、ボタリボタリこぼれていた灯油が止まってしまった。
こんなことなら私でも直せたのにと思ったが、そこにたどり着くか
たどり着かないかがプロと素人の違い。目に見えないこの差を、素直
に認めないと職人さんは動いてくれないのです。


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最後の詰め

昨日の昼過ぎ、若いカップルが部屋探しにやってきた。
結婚前の一番いいときなのだろうか。ふたりはあつあつで楽しくて
しょうがない様子。当社のホームページをみて１件だけ目星をつけて
やってきたのだが、残念ながら昨日の段階で申込みが入っていた。
ふたりの様子から、新しくて便利がいいところがいいようだ。
間取りは対面式で予算はやや高めだが、ある物件を進めるとふたりは
気に入った様子で「ぜひ見せて欲しい」という。「１時間後の内覧
なら出来るので、もう一度お店に来てくれますか」。
・
ホームページから選んで進めたものの、私は実のところ現地をまだ見
たことがなかった。現地を見たことがないのに案内をすることは、お
客さんに失礼なこと。道に迷ったりしようものなら、お客さんからの
信用は一辺になくなってしまう。ということで、カギボックスの番号
を聞き私一人で現地に向かった。玄関を開け中を見ると、さすがに
メーカーさんの管理物件だけあって綺麗だ。
・
お客さんの「初期費用が高過ぎですね。安くはならないのですか」
が気になっていた。時間的に余裕があったのでメーカーさんに掛け合
ってみた。すると「敷金を１ヶ月分だけ落とすことで精一杯です」
この言葉を待っていたので、最後の一押しにとっておこう。
・
１時間後丁度にふたりがやってきた。内覧をするとふたりは気に入っ
た様子だったが、最後の詰めまでなかなか行かない。と思ったとき待
っていた言葉がついに彼女から「でも、初期費用が高いからね」。
待っていましたとばかりに「初期費用は、敷金１ヶ月分７万円安く
出来ます」。「えっ本当ですか。すごい」と感激した様子。
そして事務所に着くと「申し込みます」。最後の詰めの出し方がよか
ったのかな。段取りにまさるものはなしか。

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電動ピック

周南市にある賃貸戸建て住宅が思ったよりてこずっていた。
間取り５ＬＤＫで駐車場１台つき、角地で日当たりが良く庭もつき
申し分がない。駐車場１台がネックになっている可能性があるので
大家さんへ「駐車場２台にすれば客層が広がり、見込み客が増えます
よ」と提案すると、「モール前さんにお任せします」。
・
倉庫を解体して出来るだけコストをかけずに縦列駐車に仕上がった。
すると戸建て住宅を探しているお客さんから次々と「中を見せて欲
しい」と電話がかかってきた。周南市のお客さんが当社のホームペー
ジをしっかり見ているのがわかりポットした。
私の車で、仕上がった駐車場に入れてみると縦列２台目の入り口付近
が予想外にせまい。両サイドに足洗い場とブロックがあり大きな車を
もっている人とが、車に不慣れな女性なら難しそうだ。
・
前入居者が退去したあと、第１工事として室内のリフォームをした。
その後オーナーさんから、第２工事としてベランダの塗装とフェンス
の取り替えをしたい。そして第３工事として駐車場増設となった。
その第３工事の追加として、少額でもオーナーさんには言いづらい。
当社には大工さん用に電動ピックが１台用意してあった。私はほとん
ど使ったことはないが、この際自分で何とかやってみることにした。
・
午前中法務局の会議に出掛け、それが終わると作業着に着替えて現場
に向かった。今どき足洗い場を使う人はいないので、足洗い場を半分
ほど解体撤去することにした。外部コンセントに電動ピックを入れ「
ガッガッガッ・・」最初は要領が悪くてこづったが、慣れてくると
ポイントがわかり午前中には終了した。昼から一組のお客さんを案内
した後ブロックの方も３列解体した。車で帰宅途中、携帯に電話がか
かってきて「申し込みます」。汗を流したかいがありました。


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スギ花粉

朝起きるとアスファルトの道路がびっしょりぬれていた。
空は明るく薄曇りなのに、ごく最近一時的に雨がふったのだろうか。
今日の散歩は下松スポーツ公園に行く日なので、いつ雨がふってもい
いように傘を持って行くことにしよう。急に寒さがとれポカポカ陽気
になったので、今まで着ていたセーターは着ずにウインドブレーカー
を着た。ハンカチをポケットに入れ帽子をかぶり、しっかりと傘を持
って、忘れ物はなしいざ出発。車に乗って２～３分たった頃。
あっ忘れた。あれだけ出掛ける前に忘れ物のチェッをしたのに歳をと
るとダメですね。マスクを忘れてしまった。３月に入って今日みたい
なポカポカ陽気になるとスギ花粉の飛散がかなり多くなっている。
・
いつからスギ花粉にかかりだしたのか記憶をたどると、丁度３０歳で
広島県福山市でサラリーマンをしていたときだった。その時くしゃみ
がでて止まらずに鼻水がタラタラ。スギ花粉なんてわからずに、きっ
と風邪でもひいたのだろうと、塩水をつくり職場の倉庫前で大空に向
かって「ガラガラ～、ぺっ。ガラガラ～ぺっ・・・」。何度も繰り返
し、これでくしゃみと鼻水は止まるはずと信じて疑わなかった。
しかし、一向にとまらなかった時のことを鮮明に覚えている。
あの時がスギ花粉のデビューで、現在にいたっている。
・
マスクなしで１時間の散歩をしたが、ほとんどくしゃみもなく鼻水
もでない。こうなったらためしにマスクなしで、昼食に出掛けて買い
物もしてみよう。スギ花粉はかなり飛んでいるはずなのに、それに反
応しなくなった。きっと食生活と生活習慣を変え、最近は筋トレとス
トレッチまで加えているからだろうか。健全な体になれば、スギ花粉
を撃退することができるのかもしれない。きっとそうに違いない。
でも過信は禁物なので、明日からの生活はマスク着用をしよう。


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よこはまたそがれ

定休日前の晩酌はなんといってもいちばんおいしい。
そして、昔はやった歌謡コンサートを聞きながらとなると尚更だ。
五木ひろしは、デビュー当時はあまり売れずにキャバレー回りなどを
しながらしのいでいた。そして名前を今の五木ひろしに変え、ある歌
をきっかけに爆発的に売れてメジャーデビューをはたした。
昨日の晩酌は何といっても「よこはまたそがれ」が最高だった。
・
「よこはまたそがれ～　ホテルの小部屋～　」
「くちづけのこりが～　たばこのけむり～　」
「ブルース～　口笛～　女の涙～　あの人は行って行ってしまった
　あの人は行って行ってしまった～　もう帰らない～　」
歌：五木ひろし　作詞：山口洋子　作曲：平尾昌晃
この３人の絶妙な組み合わせで、大ヒットをしたわけだが、だれ一人
欠けていてもこのヒット曲はうまれてなかっただろう。
五木「この歌がなかったら今のぼくはいません。平尾先生のおかげで
この歌に巡り会い、そして平尾先生の数々の曲のおかげでここまで
これました。ありがとうございます。」
平尾「そんなことはないよ。五木君の頑張りがあったからヒットした
んだよ。五木君のおかげだよ。こちらこそありがとう。」
作曲５０周年を迎えて、最大のヒット曲「よこはまたそがれ」をふた
りで歌ったあとの会話だったが、平尾雅晃は感無量の様子だった。
五木ひろしと平尾雅晃は、先生と弟子の関係かもしれませんがお互い
をうやまい、たたえ合う姿は端から見ていて素晴らしい。
・
私は若い頃、五木ひろしに似ていると言われたときがあったが、しか
し歌の方はからっきしダメ。どうせ言われるんだったら、「五木ひろ
しそっくりの歌声だね」と言われたい～。



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解約客

一昨日、近くの駐車場を管理しているお客さんが来店した。
「お世話になっているOです。駐車場の解約にきました」
「１ヶ月前の解約予告が必要ですから３月分まででいいですか」
事務所を締めて帰る直前にきたので、明日整理をしようかな思ったが
明日は月末締めなので今日中にやっておこうとパソコンを開いた。
・
駐車場は４人のお客さんで満車だがOさんの名前が見当たらない。
「あれ、おかしいな　途中で名前が変わったのだろうか」。夫婦で
こられた女性客だったので結婚をして名前が変わったのだろう。
契約をしている女性客はふたりいるが、一人は２ヶ月前に契約をした
ばかりのお客さんなのでＡさんがきっとＯさんなのだろう。
しかし大家さんに○○さんが解約をしますと連絡をする前に、はっき
りと確認しておく必要があるのでＡさんに電話を入れてみた。
「Ａさんは、先ほど駐車場の解約にこられましたかね」
「えっ、来月分の駐車料金は振り込みましたよ」。そういえばＡさん
には先月末の段階で駐車料金の督促をしたばかりだったので、ふたた
び督促の電話と勘違いをしたようだったが、解約客ではなかった。
・
ということは、もう一人の女性客ＢさんがＯさんなのだろう。
ふたたびＢさんに電話で確認をすると、解約客ではない。
残りはふたりの男性客しかいないが、男性が名前を変えることはない
だろうがはっきりさせておく必要があるのでＣさんに電話をする。
やっぱりＣさんではなかった。残りはＤさんしかいないので、ここま
できたら躊躇することなくＤさんにも電話を入れる。
すると「私ではないですよ」の答えがすぐに返ってきた。
「こんなことってあるのだろうか」キツネに摘まれた感じだ。
よくよく考えてみたら、解約にこられたＯさんは管理をする前のお
客さんだったので管理台帳にはのっていなかっただけだった。



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