私のペースで走る

馬装を終えていつもより強く腹帯を締め直した。
リリーと一緒に馬場に入るとインストラクターが言った。
「腹帯の締めすぎ。こんなに強く締めると馬が気絶するよ」
そんなこともあるのかとびっくりした。次からは１つゆるめの
７つ目の穴で止めることにしよう。
・
前回は駈足で何度か止まったので、それを許していたらサボり
癖がつくので途中で止まったら脚とムチ両方を使ってで駈足継
続をさせようと思った。常歩から軽速歩に移行して、脚を使う
と前回よりスピードがすぐに出たので「よしよし」。
・
軽速歩から駈足に移行するのは、脚を使うと思ったより早く駈
足発進をした。駈足から途中サボらないように、内方脚でリズ
ムを取りながらおなかを「ポン」と蹴ると、今日は止まること
なくどんどん走り続ける。これだけ走ってくれたら私も満足。
まだ油断はできないが、私の言うことを聞くようになった。
・
本日はよく走ってくれたので「リリーよく頑張った」と褒めな
がら首をなでてあげると、うれしそうな顔をしていた。
足洗い場でリリーの馬装をはずしていると、私と同年配の男性
が駐車場から歩いてきた。聞くと乗馬歴は１年半だという。
まだ駈足はおぼつかないが何とか２年、３年と続けてほしい。
歳のわりには脚もそこそこ使っていたのでうまくなるはず。





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