栄光と挫折

早いもので半年間が終わり今日から７月のスタートになりました。
日本のワールドカップが終わると何故か淋しくなりますが、それだけ私
たちに侍ジャパンは熱いものを与え続けてきたということでしょうか。
新聞、テレビ報道はワールドカップ一色でしたが、スポーツ欄の片隅に
『バレー大山が引退』の掲載がありました。高校生の時から全日本代表で、
自分のアタックが決まれば、狭いコートを愛くるしい笑顔をふりまきながら走り
回っていたあの大山加奈子が引退とあります。年齢的には、油がのり実力と
経験がついてこれからと言う時なのに残念ですね。原因はスポーツ選手に
つきものの怪我によるもので、腰痛のようです。
２００４年にアテネ五輪に出場しましたが、２００８年腰痛が悪化して手術しま
した。その後リハビリを続けていましたが、回復せずに引退を選択したようで
す。年齢が２６才といいますから、あまりにも早すぎる引退になります。
大山は「栄光と挫折を経験して貴重な財産になった。今後はバレーボールに
恩返しする人生を歩んでいきたい」とコメントを出しています。この文面だけ
を読めば、長いバレー人生を歩み続けた人のようにも感じられます。
短い期間でも栄光と挫折を繰り返せば、そのことで他の人より２倍も３倍も
経験を積んだことになるのかもしれません。
太くて短いスポーツ人生の人がいれば、細くて長いスポーツ人生の人もいる
わけで、どちらがいいとは一概にはいえません。スポーツを通じてたくさんの
挫折を経験してそれを乗り越えてきた人が、そのスポーツを離れたときに
ほんとうの真価が出るのかもしれません。

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