ある部屋探し

昨日夕方押し迫った頃、１台の大きな車が店に止まった。
黒光りのするキャンピングカーだったが、買ってまだ日が浅いのか
、ピッカピッカ。おそらく２～３百万は軽くするだろう。
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「周南市で、３万５千円の貸家の件で来たんですが・・」
当社がリフォームをしてめずらしく半年近く空いていたので、この春
迄に何とか入居者をつけたいと思っていた物件だった。
「間取りは２ＤＫしかありませんが、何人でお住まいですか」
「私を含めて５人です」
「５人じゃぁ～、少し狭いかな～。もう少し広めがいいかな～」
「私と子供４人なので、安い方がいいんです」
予想だにしなかった状況に、暗雲が立ちこめてきた。
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「離婚でも、するのですか」
「今調停中だから、いずれ離婚することになります」
「お仕事の方は正社員さんですか、それともパートさんですか」
「今育児休暇中で、仕事はしていないの。先では働きに出ます」
「収入は、どれくらい稼げそうですか」
「６万円ぐらいかしら。それと生活保護も受けようと思っているの」
「家賃の４倍ぐらいの収入がないと生活は難しいですね」
気持ちはわかるが、生活が破綻するのは時間の問題のようだ。
丁寧にお断りして、帰ってもらった。
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離婚する人が増えて、住まい探しに来られる方が最近増えてきた。
出来ることなら将来をみすえて、人生計画をしっかりとたてて離婚し
て欲しい。



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