健康寿命

以前の事務所は櫛ヶ浜という漁業がさかんな町にありました。
お店を構えた魚屋さんも何軒かありましたが、リヤカーに魚を積んで
行商をしていたおばあさんもいました。
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２８年前、中年過ぎのおばさんは毎日事務所前を通って行商に精を出し
ていました。そのおばさんを最後に見かけたときは、８０才に近いおば
あさんになっていました。ビッコをひき、足を引きずりなからリヤカー
を押している姿を見ると痛々しくもありました。でも朝から夕方まで
１日中外を歩き回っているので、真っ黒に日焼けした顔からは行商人の
風貌がかいま見られました。
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お得意さんの家で止まり「今日のアジはうまいよ」と言うと、奥さんが
ナベを持って家から出てくる。お客さんから魚の注文を受けると古びた
まな板と、使い古した小さな包丁を出して魚を器用にさばく。
代金をもらって「ありがとね」と言って、次のお得意先へと歩く。
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健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活で
きる期間」をいいます。日本人の健康寿命と平均寿命の差は、男性で
９才以上、女性は１２才以上におよぶそうです。
つまり多くの人が、人生の晩年にあたる約１０年もの時間を、介護を受
けたり、寝たきりの状態で送っていることになります。
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年老いて歩くこともままならない方もよく見かけますが、行商をしてい
たおばあちゃんのように年を取ってもいつまでも元気でいたい。
そのためには食事に気を使って、運動も頑張りましょうね。

 

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