血管の固まり

受付を済ませて、順番がくるまで待合室で待っていました。
すると赤ん坊のはげしい泣き声が聞こえてきました。耳鼻科だから耳か
鼻か喉を先生から診察を受けていると思うのですが、針金のようなのよ
うなものをつっこまれているのでしょう。大人でも絶えられないと思う
のに、赤ん坊は全身の力を振り絞って「ギャァーギャァー」と泣き叫び
ます。あまりの泣き方に、赤ん坊がかわいそうになってきました。
１０分ぐらいすると、お母さんから抱かれて待合室に出てきました。
その赤ん坊と選手交代でブッチャーかあさんが、看護士さんに呼ばれて
診察室に入っていきました。
先ほどあれだけ泣いていた赤ん坊も、お母さんの腕の中に抱かれて落ち
ついておとなしくなりました。待合室のイスに座ってお母さんが帰る準
備をしていると、後ろのイスに座っていた中年女性が赤ん坊に近づいて
ヒョイと抱きかかえました。おそらくおばあちゃんらしいのです。
すると赤ん坊は先ほどのように泣き始めました。あやして向きを変えた
りすると泣きやみますが又泣き始めます。どうやらお母さんの見える向
きの時泣きだして、見えない向きになると泣きやむのです。お母さんが
帰る支度を終えて、赤ん坊を抱きかかえるとピタッと泣きやみました。
やはりお母さんの愛の方が強いということのようです。
そうこうしていると、ブッチャーかあさんが診察室から出てきました。
鼻血の原因は、鼻の中の血管の固まりで、それをレーザー光線で焼き取
って出血が止ったようです。焼き取った後の対処で、２回ほど診察室を
出たり入ったりで完璧に１日で直してもらいました。診察が終わったの
が１時を回ってしまい、昼休みも超過して診察に当たってくれたいまて
耳鼻科の先生どうもありがとうございました。

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