asahi.com 2011年6月11日3時0分
原発事故調「骨抜き」の動き 経産省画策、首相が拒否
東京電力福島第一原発の事故調査・検証委員会(事故調)について、政府の国家戦略室が経済産業省の影響下に置く構想を菅直人首相に提示していたことがわかった。首相の辞任表明後に提示したもので、首相は原発を推進してきた同省が事故調の「骨抜き」を画策したとみて拒否した。
菅内閣は5月24日の閣議で事故調の設置を決定。事故調は内閣官房に置いて独立性と中立性を確保し、東電の監督官庁である経産省から離れた形で検証させるようにした。
皆さんメディアがいう「政府」という言葉に、「内閣」と「官僚機構」が一体のもとと見られる表現が多いことに気がついておられルことでしょう。内閣と官僚は歴史的に似て非なる別物です。そうです日本の行政機構は二重構造になっています。政治家が構成する議院内閣と官僚機構が構成する各省庁の機構です。この場合国家戦略室を政治家中心に構成すればこのような官僚特有の「骨抜き」はなかったのですが、政治家が業務を官僚に丸投げしているので内閣府は各省庁出向の官僚に占拠されているのです。これには議会政治家の無能力・無経験からきているのでしょうが、もっと政治家の行政能力を高めてほしいものです。そうでないといつまでも官僚が転がす日本政治の汚名から脱することは出来ないでしょう。
原発事故調「骨抜き」の動き 経産省画策、首相が拒否
東京電力福島第一原発の事故調査・検証委員会(事故調)について、政府の国家戦略室が経済産業省の影響下に置く構想を菅直人首相に提示していたことがわかった。首相の辞任表明後に提示したもので、首相は原発を推進してきた同省が事故調の「骨抜き」を画策したとみて拒否した。
菅内閣は5月24日の閣議で事故調の設置を決定。事故調は内閣官房に置いて独立性と中立性を確保し、東電の監督官庁である経産省から離れた形で検証させるようにした。
皆さんメディアがいう「政府」という言葉に、「内閣」と「官僚機構」が一体のもとと見られる表現が多いことに気がついておられルことでしょう。内閣と官僚は歴史的に似て非なる別物です。そうです日本の行政機構は二重構造になっています。政治家が構成する議院内閣と官僚機構が構成する各省庁の機構です。この場合国家戦略室を政治家中心に構成すればこのような官僚特有の「骨抜き」はなかったのですが、政治家が業務を官僚に丸投げしているので内閣府は各省庁出向の官僚に占拠されているのです。これには議会政治家の無能力・無経験からきているのでしょうが、もっと政治家の行政能力を高めてほしいものです。そうでないといつまでも官僚が転がす日本政治の汚名から脱することは出来ないでしょう。