医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

福島の甲状腺の過剰エコー検査で子供たちに苦悩

2021年03月10日 | 雑感
上の図は2011年9月2日の科学雑誌「ネイチャー」に掲載された、福島とチェルノブイリを同一の縮尺で比較した放射線量の図です。しかも、チェルノブイリの方は事故から10年後の1996年のデータ、福島の方は事故から数ヶ月後のデータです。福島の事故はチェルノブイリと比べて非常に小さいことが分かります。それにチェルノブイリで小児ガンが増えたほとんどの原因は、しばらく政府が事故を隠し、被曝した草を食べたウシの牛乳から内部被曝したものです。福島の場合、水素爆発を私たちはリアルタイムで目の当たりにしましたし、住民はすぐに避難しました。避難の時に爆発を知らずに公園で1日遊んでいた子供などいません。

福島原発事故から10年経過しました。
現在、福島県では当時小中学生の全員に行った甲状腺エコー検査のために、ガン細胞ではあるけれど寿命に全く影響しない潜在ガンを見つけてしまい、手術になって多くの小中学生が苦悩を抱えています。

全員検査を中止することを主張した正義感あふれる福島県立医大の医者は、それが委員会に受け入れられず退職しました。その医者は今も全員検査したことを後悔しているそうです。

私は事故が起きた直後、こんな記事を書きました。

誤っている「日本チェルノブイリ連帯基金」の見解

それに対して、
「私は素人ですが、ちょっと言いたい!
放射能の影響です、と言い切ったわけではありませんし、事故から4~5ヶ月の緊急検査で被曝のない地方の子どもたちと比較してから言えというのは、ただ批判したいだけとしか思えません。口先だけ言ってる人と動いている人とどちらがすばらしいか一目瞭然ですね。お金が有り余ってると思ってる政府とは違う。あなたの人間性を疑う。」


アホですね。今となってはこの人の学力が疑われます。

とか

「放射能の影響ではないとも言い切れませんよね?Unknown さんのいうとおり 口だけ動かすだけの人と 現場で動く人 必要とされているのはどちらでしょう?
やらない善意より、やる偽善だと私は思いますよ。ではあなたは ここで批判して それからどうしますか?」

というコメントがありました。

「やらない善意より、やる偽善だと私は思いますよ。」というのは、もうアホとしか言いようがない支離滅裂なコメントです。
このようにアホなコメントを他人のブログにすると一生残りますから、アホなコメントは止めた方がいいです。


この誤った「日本チェルノブイリ連帯基金」の見解が、全員検査の引き金の1つになったことは事実です。

私は、毎回記事を書く際に数時間以上リサーチして慎重に書いています。こんな感情的に誤ったコメントしてくる素人を、これからも教育しなければならないのだと、強く思った次第です。

福島原発事故から10年経過したシリーズ、しばらく続けさせていただきます。


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