医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

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風邪の対症療法

2010年12月13日 | 感染症
風邪の季節です。今回は風邪の対症療法についてのまとめです。

グレードA:強く勧める
グレードB:やったほうがよい
グレードC1:やってもよい
グレードC2:やらないほうがよい

1、鼻水、くしゃみに対して
抗ヒスタミン薬を短期間回数を限って使用し、長期使用を避ける。
(グレードC1)

2、咽頭痛に対して
うがい薬、トローチは症状の緩和に有効である。
(グレードA)

3、発熱に対して
発熱は生体防御の1つであり、薬剤の安易な使用をやめる。苦痛が強く、解熱させるメリットが薬剤の使用によるデメリットを上回る場合にのみ相対的適応とする。原則として屯用での使用が望ましい。小児にはアセトアミノフェンを用いる。
(グレードC1)

4、咳、痰に対して
咽頭痛、咽頭不快感を伴う咳に去痰薬を使う。
(グレードA)
咳を伴う痰に去痰薬、喘鳴や呼吸困難を伴う咳に気管支拡張薬を用いる。
(グレードB)
非麻薬性鎮咳薬を副作用に十分注意して用いる。
(グレードC1)
麻薬性鎮咳薬(リン酸コデイン、メテバニール、リン酸ジヒドロコデイン)を副作用に十分注意して用いる。
(グレードC2)

5、扁桃腫大に対して
高熱を伴ったり膿性分泌物が認められる場合には、細菌感染症の合併を考え。抗菌薬を投与する。
(グレードA)

小児の風邪症状に対するガイドラインに関して、ここに詳しく載っています。

やはり、抗菌薬も解熱剤も安易に使ってはいけないということです。
それから、このガイドラインでのうがい薬の使用の推奨は、症状の緩和という目的のようで、以前「風邪の予防には水でうがいを イソジンでは予防効果なし」でお伝えしたように、イソジンのうがい薬の風邪の予防効果はないようです。


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