枯るる庭一夜に老いていさぎよき 亜紀子
上る日輪冷えきはまりし野を晒し 亜紀子
時雨るるや明るき方を指してゆき
ちと怖ぢて瓜坊ほどな冬瓜切る
淡白に仕立て熱き冬瓜汁
亜紀子
帰るさの野をけぶらする冬落暉
冬昏きホームを綴る山手線
印画めく山襞くはし富士に雪
黄落のひと夜青年防災日
冬日向はつかな蝶の息づかひ 亜紀子
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