結ぼれつ車窓を伝ふ冬の雨
木の実食ふ鵯の饒舌したつづみ
石割れて小春の蜂を吐き出せる
大川の橋下暮しに紅葉濃し
遁走の猿にもみぢの風つのる
腹晒すボートもみぢの雨の中
所在なき漕艇部員もみぢ雨
枯れつつもいよよ声澄む野の虫か
紛れなし桜落葉に群雀
結ぼれつ車窓を伝ふ冬の雨
木の実食ふ鵯の饒舌したつづみ
石割れて小春の蜂を吐き出せる
大川の橋下暮しに紅葉濃し
遁走の猿にもみぢの風つのる
腹晒すボートもみぢの雨の中
所在なき漕艇部員もみぢ雨
枯れつつもいよよ声澄む野の虫か
紛れなし桜落葉に群雀