桑名
蛤の駅に落ち合ふ句会かな
詩に遠き日々に鳴くなり梅雨鴉
陽炎や時を埋めし公園に
堅牢に葭簀めぐらし八百屋なる
藻林に亀の楽園昼眠し
水あればただ翻るつばくらめ
蜆採宮の渡しへ戻り来る
十薬は干し上がりしと梅雨入り前
どくだみ茶作り教はるつまびらか
亜紀子
蛤の駅に落ち合ふ句会かな
詩に遠き日々に鳴くなり梅雨鴉
陽炎や時を埋めし公園に
堅牢に葭簀めぐらし八百屋なる
藻林に亀の楽園昼眠し
水あればただ翻るつばくらめ
蜆採宮の渡しへ戻り来る
十薬は干し上がりしと梅雨入り前
どくだみ茶作り教はるつまびらか
亜紀子