橡の木の下で

俳句と共に

草稿06/10

2010-06-10 10:16:27 | 一日一句
薮枯し一気に引けて気の晴るる  亜紀子

草引きは性に合う。
植物に詳しい人と歩くと
”名もなき路傍の花”と形容しているものに、どれも名があることに驚く。
名付ければ、五七五におさめ易い。
けれど、名前を持つと
風に吹かれてひとり活き活きとしていた様が消えていく。
そのものの活力を言葉に取り戻すには、いましばらく見つめて、慣れ親しまなければ。
その間にせっかく覚えた名を忘れてしまうので、困る。

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