足出して本堂に食ふ大根焚き
濛濛と柄杓にすくふ大根焚き
大根焚き黒き大椀山と積む
年詰るおかめ桜の芽の小さき
ひとり媼梵字大根を抱き帰る
大雪や剥落著き北野絵馬
蜘蛛塚や冬のまくなぎ立ちにける
強霜のなほ水たたふ連歌の井
茶屋町の格子戸固く京寒し
亜紀子
足出して本堂に食ふ大根焚き
濛濛と柄杓にすくふ大根焚き
大根焚き黒き大椀山と積む
年詰るおかめ桜の芽の小さき
ひとり媼梵字大根を抱き帰る
大雪や剥落著き北野絵馬
蜘蛛塚や冬のまくなぎ立ちにける
強霜のなほ水たたふ連歌の井
茶屋町の格子戸固く京寒し
亜紀子