なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

説明(20240807)

2024年08月07日 21時53分55秒 | 日記

説明(20240807)

誰かに何かを説明するとき、その何割を話すのかが大切。
性能や取扱いの説明なら、必要最小限から結局全て話してしまう。
でも情景や感動を説明する場合、話せば話すほど伝わらなくなる。
この違いは何か。

技術的な説明、つまり「物」目線では、感情論より矛盾ない論理性の方が決定的に大切。
しかし情緒的な説明、つまり「心」目線は、論理の整合より無理ない共感が圧倒的に上。
普段の仕事内容が技術的であればあるほど、他人への説明は「即物的」になり、言葉数は多くなる。
でも情緒的な仕事が主なら、他人への説明は「補助的」になり、言葉数は極端に減る。
この両者の違いは何か。

前者は全て説明しようとし、後者は説明を省こうとする。
前者は全力で説明し尽くし、後者は徹底して相手に寄り添う。
前者は技術情報の共有を目指し、後者は感想や余韻の共有を目指す。

なので私が「面白い」と思ったことを誰かに説明する時、その目的は「感想や余韻の共有」だから、言葉数は思い切って切り詰めるべき。
たぶん、情景の1割から2割程度しか説明できない。
逆に、1割から2割しか話せないと初めから割り切り、「感想や余韻が共有」できる内容に言葉を限った方がよい。

技術的な説明に明け暮れる業界人は特に、伝えたい内容が「モノ」か「ココロ」か、話す前に区別し整理するべき。
なにを隠そう、今日そんな失敗を、私はちょっとヤラカシた。
面白いと思ったことは、その1−2割しか話せない、そんな覚悟が必要。
それ以上話し続けると、最高に面白かった情景から、そう思った私の感想へと、話の焦点がズレていく。
情景の説明において、言葉はむしろ邪魔をする。
情景を手短に伝える、これはとても大事。

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