ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




小川歯科医院。中央区日本橋蛎殻町1-29。1985(昭和60)年4月28日

水天宮の向かいの横丁を入った四つ角に小川歯科の洋館がある。写真右奥が新大橋通り。現在は医院は廃業したようだが、建物は不思議と残っている。現在の日本橋蛎殻町1丁目の街区はその全域が空襲の被害を受けていないので、昭和50年くらいまでは戦前の木造の建物もかなり残っていた。今はすっかり減ってしまったが、小川歯科がせっかく残っているのだから、歴史的建造物として保存していくわけにはいかないだろうかと思う。
小川歯科の隣は小沢銅器。銅板貼りの看板建築で総3階建て。「銅長」の屋号とマークが壁についている。外から、店先で銅板をたたいている職人の姿を見ることができた。



左:小沢銅器。1985(昭和60)年5月5日
右:1987(昭和62)頃



右:小沢銅器の並びの民家。1992(平成4)年7月19日
左:近影。2006(平成18)年9月30日

2006年では1枚目の写真とあまり変わらない景観だが、「小川歯科医院」と「小沢銅器」の袖看板がなくなっている。たぶん廃業時に取り外したのだろう。
現在は小沢銅器から右の3軒は取り壊されて、4台分だが、コインパークになっている。

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