るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

日本歌曲の選曲

2014-05-02 22:56:00 | 声楽(レッスン)
L先生の所で、20分枠一般公募コンサートのためにシューベルト2曲、ワーグナーのアリア1曲の他に日本歌曲を入れようという話になった。
「宵待草」「平城山」「沙羅」は決まり。でも、この3曲はいずれも短調の曲だから、長調の曲も必要ということで、山田耕筰の「野薔薇」、木下牧子の「風をみた人」にもう一曲、と悩んでいる(全部歌うとは限らないけど)。
条件は、既に決まった曲の作曲家とは別の作曲家であること、6月で歌うという季節感があること、明るい長調の曲であること。

私が「日本歌曲集」を購入したのは、声楽を習い始めた時で、丁度前の先生が、日本歌曲もやっては?と言ったけどあまり乗り気でなかったからできるだけ最低限必要な曲だけあるもの、ということでドレミ出版から出ている1000円+税のもの。全部で64曲あってリーズナブルといえばリーズナブルだけど山田耕筰が3分の1くらいを占めている。
あとは必要に応じて作曲家別の歌曲集を購入すれば良いと思った。
が、これは後になって失敗ということに気付いた。
この楽譜の揃え方だと、楽譜がダブらなくても良いと思ったが、日本人曲作曲家別の歌曲集というのは、歴史が新しいこともあり、1冊がすごく高い。
それに歌曲集出すほどの曲数もない一発屋タイプの作曲家の曲は手に入らない、ということになってしまう。

このドレミの「日本歌曲選集」の他に持っているのは、カワイ出版の「木下牧子歌曲集」、團伊玖磨の「マレー乙女の歌へる」だったが、「マレー乙女の歌へる」は1曲だけでも短期間で仕上げることは難しいと思った。「木下牧子歌曲集」は「風を見た人」で決まりだったので、更に次に日本歌曲の楽譜を揃えるのなら中田喜直だと、決めていたのでカワイ出版のものを購入。
2,800円で31曲くらい。ところが、非常に使いにくいものだと気づいた。
この歌曲集に長調の曲で季節感に合っているものが見つからないのである。

「マチネ・ポエティクによる四つの歌曲」は全部短調、「六つの子供の歌」は長調が「風の子供」の1曲のみだが、釣鐘草は夏、薄・桔梗・刈萱は秋で季語がわかりにくい。
一応、「未知の扉」「風の子供」でお伺いを立てるつもりだけど、季節的にどうよ?って感じがするし、なんだか声の細い人向きなんでは?という気もする。
やっぱり、日本歌曲は声の細い人が向いているものなんだろうか・・・