るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

声楽のグレード!?

2011-02-19 22:58:00 | 声楽(レッスン)
音楽のグレードといえば、国内では楽器店系列の教室のものが最も有名。私も小学生のころエレクトーンで受けたことがある。そのグレードは別にエレクトーンのみではなく、ピアノなどの他の楽器もあるのだが、声楽はない。
ところが、ABRSMという英国の団体で、声楽のグレードがあり、日本国内でも受けられるとのこと。あまり日本では一般的ではないと思うけど、旧英領のアジアでは普及している。
また、グレードは音大受験やコンクールのような相対評価ではなく絶対評価なのだと考えられる(私がエレクトーンで受けたものも「間違わなければOK」という感じだった)。

特徴は、
①グレード1~8まで。グレード8は英国の音楽院進学レベル。これを取ればディプロマ試験も受けられる。
②理論のグレードで5以上を取らないとグレード6以上は受けられない。
③グレード5までは、リストA~C、グレード6以上はリストA~Dのうちそれぞれ1曲ずつ選び(それぞれのリストは時代別・ジャンル別に分かれている)、他に自由曲でフォークソング1曲を歌う。
④グレード5までは歌の言語は自由。グレード6以上は少なくとも2ヶ国語以上歌えるようにする

が、日本では、あまり普及できないだろうし、私も挑戦したいという気にはなれなかった。
理由は、
①殆どの初心者が始めるはずのイタリア古典歌曲は、グレード4から。
②課題曲では、映画音楽・ミュージカルなどのポピュラーも必須になっていて、避けることはできない。
③当然だが、課題曲は、英米歌曲は多いが、日本歌曲はない(なぜか中国歌曲はあるのだが)

日本でも、この対策をやってくれるピアノ教室はあるようだが、声楽はまだ一般的ではない様子。さらに、商業主義的、試験監督も専門かどうか怪しい、基本ができていなくても間違わなければOKという認識が強まる、などの批判もあるようだ。
存在自体は悪いものだとは思わないのだけど。