「花のワルツ」 銅版画 2006年
ネットギャラリーのブログを更新しました。
→新しく追加版画です。
最新作でなく旧作ですが、ネットショップでは初出?
昔の版画はデパートで販売していましたので、エディション(限定枚数)が多いです。
300枚のエディションということは、300枚いっぺんに刷るのではなく、10枚、20枚、と分けて刷ります。
注文が来たらまた10枚、という具合に。
300枚いっぺんに刷れないことはないのですが、保管しておく場所と劣化の問題で、小分けにして。
もう今現在は、体力的にも300枚なんて刷れません(笑)。売り先も限定されてきたので難しいこともあります。
どんどんエディションが少なくなって、最後は「限定1枚」とかになるかも(笑)。
でも、1枚であろうが、300枚であろうが、1枚の版を描画して紙に刷る行為はなんら変わらないので、価値は同じ、と私は思います。
「この世に300枚同じものがある」よりも、「この世で1枚しかない」ことの方が価値が高い、という考え方が、嫌なんです。
「レアもの」というやつですね。
そりゃお値段的には違ってきますが(笑)。
それに、「最後の1枚」は「二度とない」ものだから、希少価値はわかしますよ。とうぜん。
でも、「限定数」「値段」と、「絵の価値」は、イコールじゃありません。
「あの絵は1億円するんだって」というと、「うわっ価値高っ!」とみんな思います。
「あの絵は10円だってよ」というと、「うわっ価値低っ!」とみんないいます。
でも私は、変わんない、と思います。
値段は、それを売買する人が便宜的につけるものであって、絵を描く人にとっては、10円の絵も1億円の絵も、一緒の価値です。
私も霞を食べて生きてはいけないので、絵に値段をつけて売ってますが、いまだに絵の価格のナゾは解けません。
昔、「しょーもない」とゴミ扱いされてた絵が、その後、何億円にもなったりします。
株と同じです。
でも、株が上がらないと(高く売れないと)生きていけない現実も、また真実です。
ちょっと話がそれました。この話はまた★