台風10号は結局どうなったのでしょうか!風は無しですよ、今のところ。
伊勢志摩あたりまで来てまた北上とかで、これから大雨来るのかもう終了なのか。曇り空の大阪です。
各所で豪雨に強風、昨夜はまた宮崎で地震もありました。災害のニュースばかり見てるのも辛いので、気分転換にあべのハルカス美術館で開催中の広重-摺の極-」を見に行こうと思っていたら、なんともう最終日。ぬかっていたなあ。
しかししかし、早朝からお腹の調子が悪く断念することにしました。とても人混みへ行けないわ。
まあ前にハルカスの浮世絵展見たし!3年前の高島屋「新版画展」にも行けたから!もういいか~、と自分を慰めるのでした。
「新版画」とは北斎や広重の活躍した時代から少し進み、明治~大正~昭和初期の木版画作品群の潮流を指すそうです。
大胆な構図、細く彫られた輪郭線、淡い色版を重ねて行く手法は浮世絵と同じですが、より装飾性も高くきらびやかになり、また「作家個人の芸術的志向」も強くなります。
「一枚絵」としての価値が高くなったというわけです。
画像は「新版画展」の時に購入した画集で、表紙は川瀬巴水(かわせはすい)の「尾州半田新川端」という木版画です。もう「ジャケ買い」ならぬ「表紙買い」で、惚れてしまった。
愛知県知多半島東の半田というところは醤油や酒造りで栄え、港町には蔵が立ち並んでいたとか(後の「ミツカン」の創業者がここの出身とは驚きです)。
港町の賑わいでなく、川端のしんとした雪景色を描いちゃうなんて。知多半島は明るい夏の日射しのイメージですが、こんな積もるような雪が降ってたんですねえ。
他には吉田博、笠松紫浪、伊東深水など有名な作家作品、チャールズ・バートレットなど日本で修行した外国人作家の版もおさめられています。全編美し過ぎ~で素晴らしい。日本の木版画って、川や海や湖や堀や雪や雨…なんつうか「水」の光景が多いように思います。
「水の光景」と木版画の水性絵具の滲み=淡さの相性が良いのかな、と思います。
私は川瀬巴水木版画のファンなのですが、大阪歴史博物館というところでこの秋に展覧会があるようです。10月5日~12月2日。
ということで広重さんはまた次を期待★