上砂理佳のうぐいす日記

10月5日~16日まで大阪狭山市の「ギャラリー美游館」さんで銅版画オンリーの個展があります。お近くの方はぜひ★

アメリカから★

2016-11-08 | うぐいすよもやま日記
いよいよ、アメリカ大統領選挙も大詰めです。
朝日新聞に「クリントンが(大統領に)なっても、トランプがなっても、さして変わらない。それがアメリカ国民の意識」という記事がありました。
それほど不況の閉塞感が強いのか。
昔の大統領選挙ってもっと希望にあふれていたような気が。

かつて炭鉱で栄えた街が今は寂れ、仕事が無くなった人達が「トランプならなんとかしてくれる」と期待している様子を報ステでやってましたね。
日本もアメリカも同じ…かつてはみんな、石炭のお世話になって生活してたのに、新しいエネルギーに取って変わられることで、過酷な労働に耐えてきた人達が排除されてしまう。そんな理不尽なことってあるでしょうか。

「トランプならやってくれる」という、「ヒーロー待望論」は、危険だと言います。
「一人の優秀なカリスマが我々を幸福にしてくれる(はず)」という幻想にとりつかれていくと、行き着くところは「ヒットラー独裁」ですから。。。
だからそれならまだ、バランス感覚を持ったクリントンに…と私がアメリカ国民なら投票しますが、トランプに入れる人の気持ちもわからなくはない。「トランプに入れたくはないけど、クリントンよりはマシ」というところか。

でも、「移民が我々(税金を払い市民権を得ている人間)の仕事を奪っている」という、憤りはどうなんでしょう。
もともとアメリカは移民の国なんだから、「生粋のアメリカ人」といえばインディアンじゃないか、ということになってしまう。

世界に照らし合わせてみても、「純粋な〇〇人」は、いないはず。
みんな、どこかから流れてきたご先祖様の末裔で、たまたまその国にいる(いた)だけ。
自国の文化や歴史を誇るのは良いけど、「〇〇人の血は優れている」は危険です。
人間はみな元は同じで、育った環境で「思想」が作られていくのですから。
「血」が思想を作るのではない。
トランプの演説を聞いていたら、その辺りがキナ臭いですね。。。

移民の国アメリカは、世界の民主主義の希望でもあるのだから、良い流れになって欲しいですね。
民主主義が成功しないと、「やっぱ社会主義がいいじゃん」になってしまう。
ノーベル賞を贈られたオバマさんは果たして、世界にどんな影響を与えたのかな。
就任した時、アメリカはかなり沸いたと思うのですが、アメリカ国民的にはどうだったのだろう?★
コメント
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