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上砂理佳のうぐいす日記

阪神百貨店の女流版画家5人展無事終了。多くの方にご高覧いただきました。ありがとうございました★

「道」が見えてきた★

2009-10-15 | 09-10コンペとショー
関西TV「アンカー」の中で、大ちゃんのミニ特集がありました。

関空からフィンランディア杯に出発。「不安…」を口にする高橋!

しかし優勝!

帰国。空港からの車中でインタビュー。FSの演技をモニターで見る。
変形キャメル(ふらつく!遅い!)で「うわ…」と顔を手で覆う。指のスキマから恐ろしげに画面を見る。
着氷乱れた3ルッツで「う~…」。
「…もっと動けてると思ってたら全然ダメですね」
「0点に近いです」
「とりあえずスピンの練習量を増やして…滑り込むのみ!」

このリアクションが全てを物語っています(笑)。いやはや。
復帰戦優勝おめでとう。
私は、メンツから言って対抗馬はケビンかな?と思ってたんですが、ケビンはFSの途中で腰を強打して中断。でも数分たってから最後まで滑ったよ。動画で見て泣けてしまった。
大ちゃんは、SPはやや緊張しながらも、エレメンツも全て良かったんですが、まだ「本領発揮!」とは言い難い。
そしてFSは「今季、通しで滑ったのは3回目」だとか…。そりゃボロボロで当たり前ですね(笑)。
でも、「ボロボロ」の基準値が、前より上がったのはエライです!
「オペラ座」の初見。「ロミオ」の初見。
思い出して下さい~思い出して下さい~。ひどかったやないですか。
「オペラ座」の時なんか(日米対抗戦だったよねー)、「今季は東京で世界選手権なのに…こんなんじゃーメダルはおろか、代表にすらなれんのでは…」と、深く悩みましたものね。
その後GPカナダでもFSはボロボロで、更に凹みましたもんね(笑)。

でもN杯で、4T含め全てのジャンプを降りた!「大輔の奇蹟」をナマで見てしまった(しばらく1週間ぐらい頬をつねっていた私)。
そして「あの」GPFでは死にかけながらも(笑)、2位と頑張り。
暮れの全日本では、完膚無きまでにライバルを叩きのめし。
ユニバーシアードでまたまた完璧。
世界選手権で遂に銀メダル。
…あの七変化っぷりを見てきた身には、この復帰初戦は「上々のスタート!」と映ります。
怪我のブランクで大ちゃん自身のコンディションがどう変わっているのか、素人には良く解りませんが、少なくとも御本人曰くところの「道が見えてきた」は、私にも伝わってきました。この初戦で、どういう闘いっぷりを見せるかが、今季の命運を左右すると思ってましたから。
とにかく「勝つ!」。
悪い内容でも「勝つ!」。
勝ったことで「やるぞ!」のエンジンが本格的にかかるんじゃないかな。
だから良かった。良かったのです!初戦の不安に打ち勝ったのです。

しかし、メディアでこれだけ取り上げてくれるとは…びっくりしました。やっぱり真央ちゃんと並んで、五輪の期待がかけられているのかな。
「周囲があまり騒いだらプレッシャーになるのに…」と思う人もいるかもしれないけれど、そんなことで参っちゃう位の選手なら、絶対金メダルは取れん!
大ちゃんは注目されると張り切るタイプだと思うから(笑)、モチベアップの為にはこれ位でいーのだ(うん)。
色々と苦難を乗り切って、なんだか「悟りの境地」のように見えます。最近のインタビューなど見ていると。
願わくばトリノのしーちゃんの境地へ到達して頂きたいですが、果たしてどうなるのか。

FSの「道」のプログラムを見ていると、大ちゃん自身の「道」と重なる感じがします。
可笑しさの中に哀しさがある…輝きの裏に苦悩がある…単純なのに繊細。
相反するものが、大きな流れのあるスケートに包まれていて、魅入っているうちにあっという間に終わってしまう
単なる表面的な「コミカル」でなく、深~いところまで、見てる人の感性に訴えかけなくてはならないので、その辺りが難しいのだと思いますが。
でも、エレメンツの精度が上がってきたら、もっともっと感動的な素晴しいプログラムになる!
カメさん、ありがとう。モロゾフにはこれは作れなかった…なんか根本からベクトルが違う感じ。
モロゾフプロもアーティスティックで意欲的でとても面白かったけど、カメさんのはこう、「人間愛」みたいなもんを感じるの。
見ていて自分の内部にググッと沁み込んでくる感じ。
「勝つためのプロ」と力むんではなく、自然~に大ちゃん自身が「氷の上で生きている」。それが、見てる人全部に、ストレートに入っていったらいいなあ…そう思わずにおれません。
コメント
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