上砂理佳のうぐいす日記

「夏への扉」展では暑い中、たくさんの方にお越しいただき誠にありがとうございました!★

胸を打つもの★

2008-12-09 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
昨夜、「報道ステーション」で、舘野泉さんの特集やってましたね。
実はこないだのNHK杯の時、大ちゃん仲間で音楽家(?)のMさんから舘野さんのMDを「聞いてみて~」と頂いたばっかり。「おおお!?このタイミング!」と驚いてしまいました(肝心のMDは諸事情によりまだ聞けてないのですが…)。
「左手だけで演奏するピアニスト」ということは知っていたのだけど、チラッと番組内で聴いただけでも、あんなに胸を打つものだったとは。もう、泣けて泣けて仕方なかった。なんでしょね。心で弾いてるというのですか。
「左手だけのピアノでも、音楽であることに何ら変わりはない」…ほんと、そーだったんだ!素晴しいものに変わりは無いんだ。
ピアニストが右手を事故で失うなんて、もう「自分は終わった」と絶望して当然だと思うのですが、葛藤を経てあそこにたどりついた…なんだか「奏でる喜び」に溢れているような。そんな気がしました。

私も自分の仕事では、ついつい目先の事だけ考えて、「~は駄目だよね~」とか「~なんか芸術じゃない~」なんて、特にテクニック面ばかり見てしまいがちなんですが、「本当に素晴しい絵は、エンピツ1本でも描けるはず」という、ある画家の言葉を思い出しました。そこに心がこもっているかどうか。魂が入っている事が大事。
奇しくもこないだある展示会で、知り合いの絵画業者の方に会ったのですが、
「私の初期の古~い作品が、今だに画廊で展示されてるのを見ると、とにかく下手で下手で見ておれない!恥ずかしい!」
と訴えたのですね。すると、
「でも、初期には初期にしかない味があるからいいんだよ。作家が世に出たばっかりの頃って、まっすぐな情熱があるでしょ。売れるとかどうとか考えないで。その情熱って、お客さんにも必ず伝わる。だから尊いんだよ」
というお返事が。
は~。なるほど~。そおか~。
何年も同じ道でやってると、「まっすぐな情熱」も曇りがちになる。
世間の評価とか結果ばかり見るようになるし、自分が成長してなかったら不安にもなる…でもやっぱり、「まっすぐな情熱」にまさるものは無いんじゃなかろうか。「壁に突き当たったら初心に帰ってみる」というのは、こういうことかもしれない。

大ちゃんもTV見てたかな。病院で見てるのかな(ついそう考えてしまう。TVカード買ったかなーとか^^;)。
大ちゃんは手術をしても、大ちゃんが大ちゃんであることに変わりは無いのだわ。大ちゃんのスケートの魅力は、輝きを増すことはあっても、曇ることは無いのだわ。
大ちゃんの「心」が、変わりさえしなければ★
コメント (5)
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