
今朝のNHK朝ドラ「あんぱん」は、終戦の年7月4日の高知大空襲をやっていましたね~。
ウチの母の昔話にもよく出てくる高知大空襲。
当時母は女学校に通っていて、兄(私のおじさん)、母の友達の女学生、との三人で高知市内に下宿していました。
空襲時は防空壕?に避難。命は助かったけど、とにかく「ぜーんぶ焼けて身一つになった」そうです。
仕方ないのでとりあえず高知駅まで行き、電車に乗って実家に帰ることにしました。
母の実家は大野見村というド田舎なんですが、当時の駅なら久礼(くれ)という所になるのかな。高知を中央としたらかなり西で遠い位置です。ドラマのヒロイン、のぶさんの実家は「御免与(ごめんよ)」で「御免」という駅が実際にありますが、高知の東で比較的近く、電車では30分位ではなかろうか。
さて14歳だったウチの母、電車に乗ろうにもお金が無い!
財布を持って逃げるのを忘れてしまった。同行のお兄さんもお友達も何も持ってない。
駅員さんに言ったら「もうタダでええき、乗りや」と、無料で乗せてくれた!そうです。
なんとも寛大つうか、まあ田舎だから出来たのか?
しかしよく電車が動いてたなあ。駅舎は焼けなかったのね。
無事に実家まで帰ってきたら、おばあちゃん(母の母)は「高知の空が真っ赤になっとったき、空襲かな~思いよったわー」と、かなりノンビリしたお出迎え。
当時は携帯電話もないから報せようがないわよね。ラジオで実況してくれるわけでなし。
ドラマののぶさんの実家は大騒ぎで、お母さんと姉妹たちが高知まで駆けつけてくれましたが、ずいぶん優しいなあ~と思いました(笑)。
のぶさんは旦那さんは戦争で不在だし、自分が教師してる学校は御免与なんだから、実家に居た方がはるかに便利で安全なのになんでわざわざ高知に行くの~。
それにお母さんたちがやってきたのも夜みたいだけど、田舎は夜中に電車走ってないよー。とか、一緒に逃げた男の子はお母さんと秒速で涙の再会だし(お母さん、何処に避難してたの?)、のぶさんは旦那さんから預かった大事な大事なカメラを持って逃げられたのか?とか、頭が混乱してるうちに玉音放送になってしまいました。
色々ギモンがありますが、まあとにかく高知大空襲は大変やったきー、というお話★