cwc 鹿島ｖオークランド

CWCの初戦、鹿島は２－１と逆転でオークランドに競り勝ったがなんとも情けない試合だった。

守ってカウンターのオークランドを崩せず、スペースがなくパスミスも多くて鹿島は全くさえなかった。後半早々にセットプレーから失点してこの流れならばこのままずるずると敗戦臭かった。

しかし赤崎、金崎と選手を交代してそれが奏功して鹿島が逆転勝ち。特に金崎は後半１７分から出てきて終了間際に勝ち越しゴールをヘッドで決めるという決定力を見せつけた。これはかなりハリルにアピールできたのでは。

鹿島はFWのファブリシオが全く機能せず、また柴崎の左サイドもミスが多くチャンスメイクも拙かった。柴崎はボランチに戻ってから相手からのプレッシャーがないポジションになるとロングパスを面白いように通していた。この選手はやっぱりプレッシャーが少ないポジションでなければ使えない。

鹿島の次の相手はアフリカ代表だが、金崎がフルに使えるようにならなければ今日のような情けない試合になり勝てないだろう。５日前にCSをしたばかりで疲労はたまっているだろうが、昨年のサンフレッチェのほうがもっといい試合をしていた。

オナイウ阿道

千葉のオナイウが浦和に完全移籍すると発表された。これはちょっと意外だった。というのもオナイウは今年のリオ五輪予選で招集されてはいるが大した活躍はできなかったし、リオ五輪にも落選。予選でのプレーを見たがフィジカルは強そうに見えるがFWとしては可もなく不可もなくといったところで、相手のCKに対するストーンに重宝されたという印象しかない。

千葉では２０１６年はリーグ戦では２３試合に出て６ゴール。４２試合もあるリーグ戦でたったの２３試合しか出ていない。たいした選手ではないことがわかる。移籍金が発生しないからだろうが、浦和はこのレベルの選手が必要なのだろうか。

浦和は新潟からR・シルバを獲得している。浦和の今後の補強、退団選手の状況は知らないがどう見てもオナイウがスタメンを獲得できるとは思えないし、ACLに備えて選手層を厚くするということだろうか。

ACLに出るクラブはリーグ戦でヘロヘロになるが、今季は浦和、FC東京、ガンバ大阪、広島と出たが、浦和とFC東京がラウンド１６に進出しただけ。Jリーグでは浦和はCSまで進出し年間勝ち点も首位だったので、JもACLも両方とも頑張ったといえる。しかしFC東京は相変わらず弱かったが、広島とガンバはなんとも中途半端な順位でACLのために疲弊したといえる。

来季のACLは浦和以外どこが出るのか知らないが、ACLでせめてベスト４に残れるくらいの戦力にオナイウはなるのだろうか。

金崎はCSでの活躍で代表復帰か

CSの第２戦で金崎はヘッドゴールとPKを決めて鹿島に優勝をもたらした。交代にぶち切れて悪態をついてハリルの逆鱗にふれてから無期限謹慎中だったがこれで代表復帰できるだろうか。

金崎はニュルンベルグにいたころ、先発した試合でユニフォームの襟を立てて粋がっていた。あれで恰好いいと思っていたのだろうが、変に感情の起伏が激しい選手という印象を受けた。

シュートへの意識が高いことはいい選手の証拠だろうし、CSでのヘッドゴールはなかなかの決定力を見せつけた。浦和の武藤が外しまくっていたのでその差を見せつけた。

さてこれで金崎は代表に復帰できるだろうか。次の代表戦は3月のWC予選だからかなり先だし、クラブワールドカップで大活躍でもすればわからないが、代表のFWには岡崎、大迫、浅野、久保とたくさんいる。そこに割って入るのはかなりしんどいし、１，２月はJはオフだからアピールする場もない。

試合中でのあの悪態はずいぶん高くついたもんだ。

女子 U20 WC 日本は３位だったけど

意味のない３決で日本はアメリカに競り勝った。といっても内容は日本がボールを６３％保持してシュート２９本（枠内は８本）、アメリカはシュートわずかに３本（枠内ゼロ）。これで勝てなければどうやって勝つのかという圧倒ぶりだったが、ゴールが入ったのは後半終了間際でそろそろ延長戦かあという雰囲気だった。

このチームはうまいけど強くない。アメリカがべたと引いて真ん中を固められたこともあるが、攻撃があまりにも単調でサイドからの崩しもクロスの精度が非常に悪い。３決ということでお互いにモチベーションが低かったのだろうが、日本はシュートが決まらず、アメリカはやる気がなかった。

このチームの中でフル代表に呼ばれそうな選手はFWの籾木とMFの長谷川くらいか。この二人でヒールパスを連続してシュートまでもっていったのは圧巻。しかしゴールできなかった。曲芸としては面白いが得点できなければ試合に勝てない。

仮に日本が決勝に進んで北朝鮮とあたっていたとしても、この決定力不足の攻撃陣では勝てないだろう。