サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

CWC 鹿島、奇跡の決勝進出

2016-12-14 23:29:54 | 日記
CWCのSF,鹿島vアトレティコ・ナシオナルは実力差からみて3-0ぐらいで鹿島が負けると予想していたが、その予想を大きく裏切りなんと鹿島が3-0で快勝してしまった。こんなことも起こるんだなあ。

前半から鹿島は雨あられのシュートを浴びて、またもや曽ヶ端が大当たりしてスーパーセーブを連発。またバーにも2回も助けられた。アトレティコはコロンビアのクラブらしく非常に凝った攻撃をした。最後まできれいに崩すことを目指していたのか知らないが、自分たちの攻撃に酔っていたようにも見えた。鹿島相手ならそれもできるとなめていたのでしょう。

またアトレティコの選手の1対1の強さと体を使ったボール奪取とキープは、アジアのサッカーのレベルをはるかに超えていた。ACLでもWC予選でもあのようにまるでゴール前の1トップがポストになってボールをキープするチームは見たことがない。それが攻撃の選手だけではなく、ほとんどの選手がそのようにプレーするのだから、たまったものではない。

試合の流れを決めたのはなんといっても前半33分にビデオ判定から鹿島にPKが与えられたこと。FKからPA内で鹿島の選手が足を引っかけられて倒れたように見えたが、主審はファールを取らず鹿島の選手もクレームしなかったので、なんだそのままかと思った。

しかし突然試合が中断されて、ビデオ判定が優先されて鹿島にPKが与えられた。これがサッカー史上初めてのビデオ判定によるPKである。なんとも狐に包まれたように感じがしたが、とにかく鹿島が先制。

後半になっても鹿島は徹底的に押されたが、60分ごろからアトレティコの攻撃が雑になり、枠内シュートもほとんどなく怖さが半減。逆に鹿島が追加点をあげて終わって見れば3-0の快勝。2点目の遠藤のおしゃれなヒールゴールなんて圧巻。

決勝はたぶんレアル・マドリードだろうけれど、鹿島はJリーグの存在を世界中にとどろかせた。90%くらいは押し込まれていたような試合だったが、3-0は奇跡の勝利である。