サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

乾と柴崎

2017-08-28 11:05:11 | 日記
リーガの第1節、第2節のエイバルとヘタフェの試合をそれぞれ見たが、エイバルのほうが多少攻撃力が上だが似たようなチームである。乾は左サイドで先発だが、エイバルのゲームプランなのか他の選手とのコンビのためか、エイバルは右サイドでパスをつなぎ、左は乾にロングフィードと割り切っているように見えた。

すると乾へのパスは少なく、ボールタッチも右サイドの選手よりは少なくなる。乾はドリブルでつっかけるいわば飛び道具のようなものだ。乾の欠点はトラップが下手なことで、ボールをトラップして他の選手にパスするスキルが低い。このため乾にボールを渡してもロストが多く、必然的に乾にボールがわたらない。

それに身長も低いのでヘッドでの競り合いに弱く、守備にもあまり戻らない。代表で乾と原口を比較すると献身的に上下動を繰り返す原口と飛び道具の乾では、先発は原口という選択になるのだろう。

ヘタフェの柴崎はボール奪取も鋭く、毎試合2-3回はボールを奪う。柴崎ってこんなにフィジカルが強い選手だったのかと驚く。細かいパスを器用に通し、繊細なプレーはチームで一番うまいのだが、もっとシュートを打ってほしかった。ヘタフェでは4-2-3-1のトップ下だが、トップ下というよりもセカンドストライカーのようなポジションだからボールをさばいているだけではだめ。

ヘタフェは前節0-0のドロー、この試合で0-1で敗戦と2試合で勝ち点1、得点0である。なんとも攻撃力が不足している。エイバルでもヘタフェでも似たような試合展開になるのだが、クリアボールをつなげずにやたらと放り込む。すると中盤ではバウンドボールの競り合いだけになり、スキルのない選手の多いチームはボールを拾えない。その結果、ますます前線にボールを放り込むだけになるが、ポストプレーができる選手がいないためにボールがまったく収まらない。

最後はCFに個人技のできる選手がいるほうがサイドからのクロスにドンと合わせてゴールというパターンで失点となる。エイバルもヘタフェもまったく同じパターンで失点して敗戦。

エイバルのほうがまだましだが、ヘタフェはこんな攻撃では今季の降格一番候補かもしれない。