フンメルスのバイエルン移籍

ドルトムントのフンメルスのバイエルン移籍が発表された。発表されるとしてもドイツカップの後と思っていたが、まあクラブの事情でいろいろあるのだろう。さて選手がより高い年俸、よりレベルが高くＣＬで優勝できるようなクラブに移籍したがることは理解できるし、プロ選手として当然だろう。誰もが日の当たる場所に行きたがるものだ。

フンメルスはマリオ・ゲッツエがバイエルンに移籍した際に文句を言っていた。「香川やレヴァンドフスキーはドイツ人ではないので他のクラブに移籍することは理解できる。しかしゲッツエがバイエルンに移籍するのはおかしい」というような内容だった。

この発言はフンメルスのクラブ愛とサポから受け取られて賞賛を集めた。さてそれから数年後にフンメルス自身がゲッツエと同じ位置に立った。人生とは予想のできないドラマである。プロ選手として当然の行動をとったゲッツエを非難したフンメルスはサポに対して少なくとも説明をしなければいけない。

ゲッツエはゲッツエで喜び勇んで移籍したバイエルンでいわば飼い殺しにされてドルトムントに戻りたがっている。若手ＦＷの補強に成功したドルトムントだが、ミキタリアンが移籍しないかぎりゲッツエの獲得はないだろう。攻撃の選手は十分いるようにみえる。