オーストラリアの首相交代

オーストラリアの首相がアボットからターンブルに交代した。選挙があったわけでもなく与党内での抗争でリーダーが交代したからである。

オーストラリアは労働党でも自由党でもリーダーがけっこう頻繁に変わる。リーダーの任期が一定しておらず、党内で党首選挙が突然行われる。過去にも首相が党内抗争で負けて退陣した例がある。ホークからキーテイング、ラッドからギラードなどなど。

連邦議会の選挙ではその時のリーダーの人気が重要になる。下院は小選挙区で上院は比例だから党のイメージとしての党首の存在は非常に大きい。

また労働党でも自由党でも政策はほとんど変わらないので、ほとんど党首のイメージによって支持率が決まる。だから首相の支持率が下がりだすと途端に与党内が動揺し始めて抗争が始まる。

党内闘争にあけくれる政党に国民が嫌気をだしてもいいと思うのだが、このシステムがどの政党でも続いているから国民からの反発は少ないのかもしれない。政党が世論に敏感になってくれるからいいのかも知れない。

アボットは安倍首相のお友達だったが、ターンブルは自由党の仲でもリベラル派で同姓婚肯定だし親中派とみられているので、安倍首相にはショックかも知れない。これで日豪の潜水艦共同開発はなくなったと思う。