サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

不人気になったアボット

2015-02-24 17:25:18 | 日記
安倍首相のお友達として有名なオーストラリアのアボット首相は、与党内で足の引っ張り合いが始まり苦境にある。今月に与党内での突然の党首選があり、引き摺り下ろされそうになったが6割の党内支持を確保してなんとかポジションを保った。

オーストラリアの場合、労働党でも自由党でも国民の支持が減り始めると唐突に党内抗争が始まり、権力闘争に明け暮れる。その結果、次の選挙で政権交代が起こる。労働党政権はラッド→ギラードの党内抗争で首相が交代して、選挙で負けた。

アボットは政権奪取まではよかったが、増税はしないという選挙公約を覆して嘘をついたために支持率が低下。それに危機感をもった党内で足の引っ張り合いが始まった。

党内抗争はどちらの政党も大好きなようで毎度のパターンである。

オーストラリア政治で重要なことは、うそつきは支持を失うということだ。これは非常に重要なポイントである。どこかの国の首相も肝に銘じて欲しい。

知り合いのオージーから言われたことは、アボットは日本から潜水艦を買おうとして、国民から反発を受けて支持率低下につながったということである。

国内産業の保護、雇用を守るために外国から潜水艦をそのまま買うのではなくて、共同開発してオーストラリアで建造すべきというのが世論である。

アボットはそれでは技術的に無理があるということを承知しているようだが、世論はアボットが安倍首相と結託しているというイメージがある。まあ結託という点では正しい見方かも知れない。